Ropenの野球話

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【近畿大会】傑出優勝校/準優勝校を探す。

こんにちは。

今日も近畿大会について。

ropen1205.hatenablog.com

昨日の続きのような記事になります。

まずはこちらをご覧ください。

近畿大会(4試合)の総得点/総失点です。

※2000年以降を対象。

 

赤字…得失点差+20以上

青字…得失点差+10以下

太字…得点/失点/得失点差の各1位

※()内の左が得点/右が失点

 

【優勝/得失点差】

00 鳥羽+23 (27/4)

01 報徳学園+16 (27/11)

02 平安+8 (20/12)

03 大阪桐蔭+25 (32/7)

04 神戸国際大附+9 (16/7)

05 履正社+25 (39/14)

06 報徳学園+17 (19/2)

07 東洋大姫路+10 (16/6)

08 天理+15 (29/14)

09 神戸国際大附+18 (25/7)

10 天理+14 (26/12)

11 智辯学園+12 (21/9)

12 京都翔英+5 (17/12)

13 龍谷大平安+12 (24/12)

14 天理+17 (27/10)

15 大阪桐蔭+18 (28/10)

16 履正社+23 (29/6)

17 大阪桐蔭+27 (28/1)

18 龍谷大平安+10 (18/8)

19 天理+29 (38/9)

20 智辯学園+13 (28/15)

 

【準優勝/得失点差】

00 関西創価+13 (21/8)

01 金光大阪+6 (19/13)

02 智辯和歌山+12 (22/10)

03 社+7 (25/18)

04 育英+14 (22/8)

05 智辯和歌山+17 (29/12)

06 大阪桐蔭+13 (29/16)

07 平安+3 (23/20)

08 PL学園+14 (18/4)

09 大阪桐蔭+16 (20/4)

10 履正社+12 (17/5)

11 天理+15 (25/10)

12 報徳学園+22 (26/4)

13 智辯和歌山+25 (40/15)

14 立命館宇治+7 (25/18)

15 滋賀学園+12 (17/5)

16 神戸国際大附+13 (27/14)

17 智辯和歌山+11 (28/17)

18 明石商+17 (23/6)

19 大阪桐蔭+12 (33/21)

20 大阪桐蔭+18 (34/16)

 

以上のデータから傑出校を紹介していきます。

 

【優勝校/得失点差No.1】

2019年…天理(奈良3位)

〇7-1 報徳学園(兵庫1位)

〇14-0 奈良大附(奈良2位)

〇5-4 履正社(大阪2位)

〇12-4 大阪桐蔭(大阪1位)

得失点差もだが、勝ち上がりで見ても兵庫&大阪1位/同年選手権優勝校/同県上位の4校からの勝利。非の打ち所がない近畿Vである。県大会の時点ではそこまで調子が上がらず、準決勝で智辯学園に3-13の5回コールド負け。3位決定戦で辛くも2-1で勝ち進んだが近畿大会では一転、投打で完成度を高めた。エース庭野が3試合連続完投で決勝に進出すると、決勝では現エースの達が先発。前評判の高かった大阪桐蔭に大勝した。

 

【優勝校/総得点No.1】

2005年…履正社(大阪3位)

〇9-0 高田商(奈良2位)

〇10-4 神港学園(兵庫1位)

〇11-2 PL学園(大阪1位)

〇9-8 智辯和歌山(和歌山1位)

1試合に大量点という訳では無く、4試合で隙のない攻撃が出来ている事からも総得点No.1に相応しい。上記の天理同様に3位校で、府大会は準決勝でPL学園にサヨナラ負け。それでも、この試合と3位決定戦の2試合で21得点の猛打は近畿大会でも衰えることなく。準決勝で再びPL学園との再戦となり、今度は7回コールド勝ちでリベンジ。決勝では智辯和歌山との「強打校対決」の通り、乱打戦となったが辛くも逃げ切った。

 

【優勝校/総失点No.1】

2017年…大阪桐蔭(大阪1位)

〇12-0 京都翔英(京都2位)

〇10-1 近大附(大阪3位)

〇5-0 近江(滋賀1位)

〇1-0 智辯和歌山(和歌山1位)

府大会7試合で5失点の投手力の高さは、後のドラフト指名選手である横川/柿木/根尾の3人がいた層の厚さ&堅守の賜物。決勝までに3試合で28得点をあげた強打の智辯和歌山相手にも点を許さなかった。内訳は、1回戦&決勝は柿木/準々決勝は横川/準決勝は根尾がそれぞれ完投。唯一の失点は近大附の1点のみだが、実は府大会でも準決勝で近大附に1点を許している。翌年の選抜でも5試合で7失点と抜群の安定感で優勝した。

 

【優勝校/得失点差No.1】

2012年…京都翔英(京都1位)

〇2-1 神戸国際大附(兵庫2位)

〇3-1 履正社(大阪1位)

〇9-8 龍谷大平安(京都3位)

〇3-2 報徳学園(兵庫1位)

4試合で得失点差+5。しかも2試合が延長12回までもつれ込む接戦に次ぐ接戦を制し優勝した傑出度は計り知れない。接戦での強さの1つは投手枚数の多さ。エース榎本が2試合完投で選抜を確実とした準決勝では4投手を試投。決勝では再び榎本が延長13回を投げ切ったが、エース1枚に依存しないチーム作りで負担を分散させた。4試合の相手はいずれも近畿大会優勝経験校。甲子園未出場校が見せた強さは紛れも無く本物だ。

 

【準優勝校/得失点差No.1】

※総得点もNo.1

2013年…智辯和歌山(和歌山1位)

〇10-1 市川(兵庫3位)

〇10-0 奈良大附(奈良2位)

〇16-8 報徳学園(兵庫1位)

●4-6 龍谷大平安(京都1位)

県大会は準々決勝3試合で18得点と決して多くはなかったが、近畿大会4試合で40得点。これは上記の履正社(39得点)を上回る記録であり、準決勝までの3試合がコールド勝ちでないと今後の記録更新は難しい。投手は中野/東妻の2枚が中心。準決勝は東妻/決勝は中野が序盤に失点を重ねたものの、結果的には総得点+25もNo.1と得失点差との「2冠」を達成した。ちなみに龍谷大平安は選抜も優勝したが、1試合の最多失点は4と同じ。

 

【準優勝校/総失点No.1】

2008年…PL学園(大阪1位)

〇8-1 塔南(京都3位)

〇7-0 報徳学園(兵庫1位)

〇3-2 福知山成美(京都1位)

●0-1 天理(奈良1位)

過去14度の大阪V(秋)を誇るPL学園の最終V。準決勝で大阪桐蔭相手に完封も含め、安定した試合を重ねて大阪を制した。近畿大会ではエース中野が4試合連続完投。決勝では天理相手に延長11回まで投げ切ったが悔しいサヨナラ負け。得点が1回戦から右肩下がりだったのが惜しまれる。それでも新旧入れ替わり著しい大阪勢において、古豪健在を印象付けた。決勝の相手が古くからのライバルである天理なのも巡り合わせか。

 

【準優勝校/総失点No.1】

2009年…大阪桐蔭(大阪1位)

〇9-0 関西中央(奈良3位)

〇2-0 育英(兵庫2位)

〇9-1 立命館宇治(京都1位)

●0-3 神戸国際大附(兵庫1位)

奇しくも前年のPL学園と同じく、近畿大会4試合で4失点。府大会では決勝にて前年敗れたPL学園に雪辱を果たし優勝した。近畿大会も2試合連続完封スタートから、準決勝でも1失点。エース福本を中心に中野/山中の3枚で抑え込んだ。しかし決勝は神戸国際大附に完封負けと、これまた前年のPL学園と同じ。選抜に向けての課題となった。この年を含め、大阪桐蔭/履正社/PL学園の三つ巴の状態は2015年まで続いた。

 

【準優勝校/総失点No.1】

2012年…報徳学園(兵庫1位)

〇3-1 福知山成美(京都2位)

〇13-0 大商大堺(大阪3位)

〇8-0 大阪桐蔭(大阪2位)

●2-3 京都翔英(京都1位)

県大会からエース乾がフル回転。近畿大会3試合を完投した後に、決勝の京都翔英にも13回を最後まで投げ抜いた。ちなみに優勝した京都翔英の成績は、上記にも記したように4試合で得失点差+5。4試合で得失点差+22を記録した報徳学園とは対照的な勝ち上がりだったが、エース1枚の依存度の差が決勝に表れた形か。この2校を合わせて大阪勢3校を全て破った事からも、高い投手力近畿大会で重要な事を改めて証明した。

 

【準優勝校/得失点差No.1】

2007年…平安(京都1位)

〇5-4 報徳学園(兵庫2位)

〇9-4 郡山(奈良3位)

〇7-6 智辯和歌山(和歌山1位)

●2-6 東洋大姫路(兵庫1位)

得失点差+3は上記の京都翔英を下回る最小値。実は府大会でも準々決勝以降の3試合は全て1点差。中でも準々決勝の立命館宇治戦では延長14回の死闘であった。その経験があるからこその近畿大会の戦いぶりとも言える。府大会同様にエース川口と打線のかみ合わせが良く、近畿大会でも2度の1点差勝利。決勝では3投手の継投で挑んだが、序盤の失点を打線が返せず。しかし、接戦に強いのは平安らしさを感じさせた。