【近畿大会】シミュレーション⑤(10/31)
こんにちは。
まず近畿大会について。
以下の記事の続きです。
市和歌山(和歌山1位)●1-4〇智辯学園(奈良2位)
両チームとも探り探りの展開となった。ここまで両チームともエース小園・西村の好投で勝ち上がってきたが、今日は小畠・米田と2番手を先発に起用。とはいえ小畠は去年の選手権/近畿大会と経験を積んだのに対し米田は1年と、経験の差が序盤の差を生んだか。2回までに4点を先取した智辯学園は3回以降1安打、特に6回以降に登板した小園の前に完璧に抑えられた。対する市和歌山も、小園抜きに戦う事の難しさ/12出塁も1得点と、近畿大会3試合で5得点と投打において課題を残した。選抜入りが確定しているからこそ、この1試合で得るものも大きかったはずだ。
京都国際(京都3位)●5-12〇大阪桐蔭(大阪1位)
中盤まではよもやの展開だった。京都国際の先発の平野は近畿大会未登板の1年も、伸びのある直球とカーブの緩急が冴えわたり5回まで被安打1の無失点。大阪桐蔭も1年の川井が先発も制球難で1回に3失点。3回で2番手の竹中に継投すると両チームとも膠着状態になった。しかし、終盤に疲れの出た平野を大阪桐蔭の打線が集中打。恐らく対策していたであろうエース森下への継投も問題にせずコールド勝ち。投手陣も3投手に経験を積ませ、主戦格の松浦/関戸の出番は無し。明日も手探りの起用となるだろう。京都国際は神戸国際大附/大阪桐蔭から計11点は選抜への自信になるはず。
※暫定的な序列
赤色…選抜確定
青色…選抜絶望(21世紀枠を除く)
緑色…5/6枠ほぼ確定
水色…5/6枠の議論対象
紫色…5/6枠ほぼ絶望
大阪桐蔭(大阪1位)
智辯学園(奈良2位)
市和歌山(和歌山1位)
京都国際(京都3位)
神戸国際大附(兵庫1位)
龍谷大平安(京都1位)
天理(奈良1位)
智辯和歌山(和歌山3位)
滋賀学園(滋賀1位)
乙訓(京都2位)
東播磨(兵庫2位)
山田(大阪3位)
近江(滋賀2位)
和歌山東(和歌山2位)
長田(兵庫3位)
東海大仰星(大阪2位)
決勝は近畿大会上位常連校同士の戦いに。両チームとも今日の試合でエースを温存している為、恐らく西村-松浦の投げ合いとなるだろう。智辯学園は今日の試合で課題だった3回以降の打撃を明日に向けて修正できるか。その点は大阪桐蔭も同様で、投手の疲れが出る前になるべく早いイニングに点を取れるかが問われてくる。投手の質・量は両チームとも充実しているだけに、打撃に注目して見ていきたい。大阪桐蔭が優勝すれば3年ぶり/智辯学園が優勝すれば9年ぶりとなる。
・近畿5/6枠について。
今日の試合、市和歌山が敗れた事で同県3位の智辯和歌山を推す要素が無くなった(準々決勝2点差も、完封負けは点差以上に印象が悪い)。そのため神戸国際大附が5/6枠にほぼ確実に入り、残りは龍谷大平安と天理のどちらかに絞られたと言っていい。どちらも同府県1校の選抜が確定している為、地域性と県順位はフラット。後は県大会の数字/準々決勝の点差(相手)/決勝のどちらが優勝するかにかかってくる。大阪桐蔭が京都国際をコールド勝ちした事は、龍谷大平安↓天理↑の評価となるだろうが、結局は天理のコールド負けをどこまで加点要素でリカバリーできるか。
決勝の2チームで唯一関係ない評価変動は、大阪桐蔭が優勝した時の龍谷大平安のみ。天理は大阪桐蔭との対戦があり、尚且つ智辯学園を県大会決勝で〇8-2と完勝している点が、明日どちらが優勝しても評価をあげそうな理由となっている。しかし負けた相手が優勝するよりかは、県大会で勝っている順位下の同県校が優勝する方が印象としては良いと思われる。1番天理にとって好ましくないであろう展開は接戦か。
・21世紀枠について。
まだ府県推薦の発表もないが、ここまでの評価では山田/東播磨/和歌山東/畝傍の4校の中から近畿推薦校が出る可能性が高いと思われる。21世紀枠は特に地域性に敏感な枠であり、前者3校は同府県の一般枠が1校になる事が濃厚。しかし、畝傍は確定の智辯学園/微妙な天理と同県の一般枠に2校残る可能性がある。ここで畝傍が選ばれた場合、天理落ち/龍谷大平安当選といっていい。本来、21世紀枠の趣旨を考えるとこの4校の中では畝傍が理にかなっているため、戦績でどれだけ残りの3校がカバーできるかという比較になりそうだ。