Ropenの野球話

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【21世紀枠】東播磨は長田を追い、長田は彦根東を追う【近畿6枠】

 

こんにちは。

 

今日は違う記事を書く予定でしたが東播磨/長田高校の躍進が嬉しかったので先に記事にします。明石商もチーム始動が独自大会もあり遅れ、チームとしては難しい部分はあったかもしれません。この一戦をバネにして春季大会に向けて一冬の成長に期待しています。

 

さて、報徳学園/明石商の両校がいない近畿大会は実に11年ぶりとなります。近畿大会2度の優勝実績がある神戸国際大附が残っているとはいえ、残りの3校はこれから自校のキャリアハイを塗り替えていく立場の高校です。兵庫3枠に残り近畿大会進出/そして念願の選抜出場に向けて、1つの白星が野球部の歴史を変えると言っても過言ではない戦いが兵庫/そして近畿で行われていくことになりそうです。

 

その中でもベスト4に残った公立2校「東播磨/長田」に注目して今回の記事にしたいと思います。この2校には2つの記録がかかっており、それを絡めながらお話ししていきます。

 

東播磨】長田以来5年ぶりの21世紀枠兵庫代表を目指す

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今秋からではなく今夏からの東播磨の躍進に目が離せません。独自大会を優勝で飾ると新チームになっても勢いは衰えず、地区予選は敗者復活戦から勝ち上がり県予選進出。その後の県予選でも接戦に強い戦いを見せ、先日は兵庫の強豪私立である育英相手に完封勝利。地区予選からここまで計7試合でその内5試合は2点差以内/6試合は2失点以内と少ない点数でも競り勝てる力をつけてきています。

 

こういった勝ち上がりは「21世紀枠」の選出に好印象であると同時に、近畿大会に進出し同様の戦いができた場合は「近畿6枠」も見えてきます。ここでは東播磨21世紀枠について取り上げていきます。兵庫の21世紀枠といえばタイトルにもある長田/去年の県選出である市西宮と公立進学校の面々が揃う印象が強く(上記の記事に記載)、東播磨も例にもれず公立進学校であります。この2校ほどの超進学校という訳ではありませんが、ここまでの勝ち上がりと長田は21世紀枠対象外という事を踏まえると県推薦は東播磨で間違いないでしょう。

 

そうなると近畿推薦に東播磨が残れるのか。という点に注目が集まってきますが、現時点での近畿2府4県の21世紀枠の予想はこんな感じです。

 

大阪…八尾(ベスト8)

兵庫…東播磨(ベスト4)

京都…綾部or山城(綾部はベスト8/山城はベスト16)

滋賀…栗東(ベスト8)

奈良…畝傍or桜井(ベスト8)

和歌山…和歌山東(ベスト4)

 

赤文字はまだ勝ち残り中、青文字は敗退した高校になります。選んだ理由を簡単に書きますと、八尾は2年前の近畿推薦校であり強豪の阪南大高に勝利と前回以上の勝ち上がりを見せている点。京都は最も勝ち進んだ綾部と進学校で強豪の福知山成美相手に2点差の接戦を演じた山城の2択。滋賀は優勝候補筆頭の近江に1-0と大健闘を見せた栗東。奈良は共に進学校の畝傍と桜井で次の試合の直接対決に勝った方が濃厚。和歌山東は過去に2度の県推薦/1度の県大会優勝と実績十分で近畿大会も視野。といった感じです。

 

もちろん筆者の予想がすべてという訳では無いですが、近畿大会に進出するのとしないのとでは近畿推薦において大切なポイントになってくるかなと思います。そこで上記の予想で一番近畿大会に近い存在になってくるのは現状では東播磨かなと思っています。

 

大阪は大阪桐蔭/履正社が、奈良は奈良大附/智辯学園/天理と近畿でも屈指の実績校が残っていますし勝ち上がるのは容易ではありません。もちろんこれらの高校から白星をあげることで評価を急上昇させる例もありますので近畿大会が絶対!という訳では無いのですが、去年の奈良高校のように近畿大会に出場できなくても強豪校相手に爪痕を残す事が大切になってくると思います。

 

残りの和歌山東に関しましては、過去2回の県推薦では近畿大会に進出できずに落選してしまったので是が非でもあと1勝積んで近畿大会に出場したいところですね。和歌山2強と逆ブロックなのが幸いした面もありますが県大会優勝の実績もありますし、これからの勝ち進みに期待したいです。

 

しかしながら、近年の流れですと近畿大会に進出しても近畿推薦を得られない例が多く東播磨も絶対とは言い切れません。そのため2年前の乙訓のように県推薦も得つつ近畿6枠に入るとこまで勝ち進んで欲しいというのが本音にはなります。5年前の長田は県ベスト8で選出されたので参考になるとは言い難いですが、東播磨なら近畿大会でも戦える力があると思っていますので頑張って欲しいです。

 

【長田】彦根東以来2例目の21世紀枠&近畿6枠のW選出を目指す

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これまで近畿では21世紀枠に10校が選ばれた歴史があり、長田も2016年に選出された経験があります。しかしその10校の中で「近畿6枠」として再度甲子園に出場したのは彦根東のみです。つまり今年の長田には彦根東に次ぐ2例目のW選出の可能性があるという事になります。

 

元々、21世紀枠として選抜に選出された高校は再度甲子園に行くことが出来ないケースが大半を占めています。選出されるのが公立校であるが故に数年にかけて強さを維持していくのが難しく、ましてや近畿大会で勝つ事の難しさは強豪校であっても直面する壁であることからもW選出がどれだけ難しいかを物語っています。

 

実際、彦根東にしても2008年~2017年の間は近畿大会に出場することが出来ず他の21世紀枠で選出された高校同様に苦戦を強いられていました。しかし2017年に滋賀3位で近畿大会出場(1年ずれていたら県予選で敗退だった)を果たすと、初戦で兵庫1位の明石商に会心の1勝。準々決勝では最大のライバル近江に1点差で敗れるも試合内容が評価され、悲願の近畿6枠での選抜入りを果たしました。

 

このように彦根東はワンチャンスを逃さなかったこと/21世紀枠での出場を糧に着実に力をつけてきたことの2点が大きかったように思います。後者に関しては長田も同様でここ数年に県内でかなりの実力をつけてきただけに、後はワンチャンスを逃さないかどうかですね。報徳学園/明石商のいない近畿大会だからこそ、今年は兵庫の主役になりえるチャンスであると考えます。優れた投手力は2年前の彦根東と重なる長所だと思いますので、近畿大会に進出したらその点も注目して見ていきたいです。

 

以上になります。

東播磨と長田の今後の戦いに注目です!