Ropenの野球話

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【近畿大会&四国大会】森木くんも代木くんも「次」を見据えた起用

こんにちは。

 

前回の記事の続きになります。

ropen1205.hatenablog.com

まず最初に明徳義塾の代木くん/高知の森木くんの連投の判断について個人的な意見を書いていこうと思います。あくまでも個人的なものなので参考程度に見て頂けたらと思います。

 

①県1位と県2位では選抜率が30%程度違う

四国大会が現行のトーナメントとなった2002年以降(18大会)での県順位ごとの選抜率をまとめてみました(21世紀枠での選出を除く)

 

【四国全体】

県1位…30/72(42%)

県2位…11/72(15%)

県3位…7/72(10%)

 

明徳義塾

県1位…6/9(67%)

県2位…2/5(40%)

県3位…1/2(50%)

 

【高知】

県1位…3/5(60%)

県2位…1/5(20%)

県3位…1/3(33%)

 

県1位通過の恩恵が大きい(準決勝まで他県1位校と当たらない/2位&3位校より1試合少ない/同県2位とは決勝まで当たらない)四国大会において県優勝の意義は大きく、上記2校も例外ではありません。特に大会を熟知する明徳義塾の馬淵監督はこの点を重視するが故の連投であったように思います。もちろん去年のように3位通過からのし上がる地力が明徳義塾にはありますが、他県の1位と序盤でやり合うリスクと天秤にかけると優勝にこだわる理由が見えてきます。

 

②県2位は四国大会で土日連投が少なくとも1度必要

今年の四国大会の日程は24日(1回戦)/25日(準々決勝)/31日(準決勝)/1日(決勝)と土日の連戦が2度あります。この内、少なくとも決勝で無理をさせる必要はありません。現行のトーナメント導入後に準優勝校が落選した例が無いからです(10年前の香川西は決勝で●1-15の大敗も当選)。更に今年は神宮大会も無い為、四国優勝により他地区の高校と戦える機会もありません。つまり連投をなるべく避けたい高知からすると無理をきかせないといけないのは24日と25日になります。この内25日は他県の1位校と当たるのが確定なので確実に投げさせたいところです。そうなると必然的に連投は避けられないので、少しでも打線が点を取ってリリーフを混ぜながら…という展開が理想ではありますね。

 

③県1位は決勝で投げないなら連投は回避できる

上記の日程で明徳義塾側からすると24日はシードのため試合が無く、1日は決勝のため無理をさせる必要がありません。従って25日と31日の2試合に投手を注力できます。代木くんの連投はここで生かされ、連投かつ1位校との試合が確実な森木くんと比較するとかなり負担は少なくて済みます。もちろん早期敗退なら両者とも負担を考える必要は無いですが、あくまでも決勝まで勝ち上がることを前提とすると明徳義塾の方が楽な起用が出来る事でしょう。

 

④怪我リスクを考慮した決断は高知ならではの起用

去年までの大船渡の佐々木くんがそうだったように、ドラフト候補クラスとなると近年は酷使を避けるための起用を考える高校が増えています。同時にメディアなどで酷使問題が提唱され、世間的にも酷使を避ける起用を求める声が増えています。対照的だったのが金足農の吉田くんですね。この問題に関しては現場と外部で温度差があり、折り合いをつけるのは現時点で難しいと思います。その為、0か100かで切り捨てないことが大切ですね。結果として森木くんは決勝再試合を回避しましたが、準決勝/決勝1試合目と連投でしたし「四国大会枠を獲得しつつ1人の投手に負担をなるべくかけない」中立的な起用だったように思います。

 

⑤結局「何に重きを置くか」で起用の最適解は変わる

高知からすれば「四国大会に出る上で森木くんをなるべく無理使いさせないこと」をテーマに戦ってきたように思います。一方で明徳義塾からすれば「県大会を優勝する重要性」を熟知する馬淵監督の色が出た起用だったように思います。両校の思惑は異なりますが、ゴールはあくまでも選抜出場。選手も監督も異なるわけですから、起用法を全校で共通化する必要はないと考えます。もちろん度を越えた酷使は外部からの圧も大きくなりますが、①と③であげたような相応の理由があるだけに「どのタイミングで無理をさせるか」の差でしかないように思います。

 

以上になります。難しい問題ではありますけど個人的な意見を述べさせて頂きました。高知と明徳義塾の四国大会での健闘に期待しています。

 

以下は前回の記事の続きになります。

 

【近畿】組み合わせ(★は公立)

赤1位校/青2位校/緑3位校

 

滋賀学園

智辯学園

龍谷大平安

山田★

 

市和歌山★

東播磨

東海大仰星

智辯和歌山

 

和歌山東

京都国際

神戸国際大附

近江

 

大阪桐蔭

長田★

天理

乙訓★

 

最激戦という意味では大阪桐蔭/天理ブロックより滋賀学園/龍谷大平安のブロックの方がしっくりくる感も。ここは2位通過の中でも実力のある智辯学園/他校からすれば全く予想の付かない山田という組み合わせとなった。滋賀学園は5年前の近畿大会準優勝校。当時は3位通過だったが龍谷大平安をコールド勝ちする大物食いを見せた点などからも近年では同県の近江よりも怖い存在である。智辯学園/龍谷大平安は言わずもがなここ10年間で近畿大会優勝経験のある高校であり、この2校に府県順位の差は感じない。この3校に対峙する山田ではあるが、データがほぼ他校にはない強みを生かして履正社戦のように接戦に持ち込む戦いが出来るかがカギとなりそう。

 

上から二つ目のブロックでは公立校の好投手対決がいきなり実現。市和歌山の小園くん/東播磨の鈴木くんの投げ合いは接戦必至か。しかし予選では打力に差が出た両校だけに、特に東播磨からすると先制点を取られないようにしたい。残りの1試合は智辯和歌山が4年連続大阪勢との初戦を迎える。しかし過去3年とは違い今年は3位通過の智辯和歌山だけにその力量が気になるところ。東海大仰星は2000年以降で近畿大会の白星が無いものの過去は3位通過が多かった。2位通過で臨む今年は大阪大会でも充実した試合を多く積めたため、期待も大きい。

 

上から三つ目のブロックでは神戸国際大附を軸に展開されそう。以前の記事でもあげたが神戸国際大附は1位通過時の近畿大会の勝率が出場校中トップと、近年は明石商/報徳学園に隠れがちだったが近畿に強い。更に好投手阪上くんの存在が今年は大きく、このブロックでは頭一つ抜けている印象。近江は4年ぶりの2位通過で当時の初戦は奇しくも兵庫1位の神戸国際大附という事で同県順位であり同カードである。4年前はコールド負けを喫しているだけにリベンジなるか。和歌山東と京都国際はどちらも初選抜を目指す戦い。特に和歌山東21世紀枠の選考も兼ねた大切な戦いとなりそう。

 

そして大阪桐蔭と天理が集うブロック。この二校が準々決勝で対峙する予想が多いものの長田/乙訓は接戦に持ち込む試合展開にして勝機を見出したい。長田はとにもかくも1年生投手の松田くんの出来次第。乙訓は北見くんが投手の中心となるが、府大会決勝で先発を回避し他投手が打ち込まれてしまったのが不安要素。可能性としてはかなり低いと思われるが大阪桐蔭/天理の両エースが次戦を見据えての先発回避もある(このブロックは土日の連戦)。この2校からすれば例えベスト8止まりでもコールド負けで無ければ近畿5/6枠に入る可能性が高いだけにそこも踏まえた初戦の入りとなりそう。

 

21世紀枠近畿推薦は山田/東播磨/和歌山東近畿大会未出場の畝傍(奈良3位)の争いで間違いなさそう。もちろん上記3校がベスト4に入れば推薦される事は無い(2017年の乙訓はベスト4入りしたことで近畿推薦の必要が無くなり膳所が選出された)。この事も踏まえた上でこの中で一番ベスト4に近いのは組み合わせ的に和歌山東か。山田/東播磨は初戦から1位校との対戦かつ次戦も実力校が集う厳しいブロックなだけに、少なくともコールド負けは避けていきたい。3校が初戦で総倒れの展開となれば畝傍が選出される可能性も高くなる。いずれにしても初戦の試合内容でほぼ決まると言っても過言ではない。

 

【四国】組み合わせ前(★は公立)

赤1位校/青2位校/緑3位校

 

明徳義塾

高知

高知中央

聖カタリナ

松山城

小松★

鳴門★

鳴門渦潮

徳島北★

寒川

英明

高松商

 

組み合わせ前ではあるが最注目はやはり高知1/2位。明徳義塾は高知中央に去年の県大会準決勝のリベンジを果たし、決勝再試合も含め収穫は大きい。一方で高知も森木くんが明徳義塾相手に理想的な投球を見せ、再試合で敗れはしたものの四国大会を見据えた戦いが出来た。この2校は四国大会決勝まで当たらないが、果たして今秋3度目の対決となるか。高知以外では鳴門に注目、8年ぶりの選抜を目指す戦いとなる。過去に2年連続で選抜入りした時は四国大会決勝が2年連続で高知-鳴門のカードであっただけに、同ブロックとなれば準々決勝から激戦となりそうだ。一方で聖カタリナ/寒川は選抜未出場校。両県も2位/3位校の方が実績はあるものの、やはり1試合少ない&準決勝まで他県1位と当たらない恩恵は大きい。

 

21世紀枠四国推薦に関して、上記の公立高校はいずれも10年以内に出場しているため選出はほぼ無い。その為、県大会上位校から選出される事が濃厚である。