Ropenの野球話

このブログは高校野球/プロ野球/メジャーリーグなど野球全般のお話をさせて頂く中で読者の方と共に野球を楽しんでいけたらと考えています。コメントには必ず返信させて頂きます。更新頻度(0:00/6:00/12:00/18:00)の中からランダムに1週間に1回は更新します。よろしくお願いします。

【近畿大会】出場16校の勝ち上がりまとめ【大阪/奈良/和歌山編】

こんにちは。

 

今週の土曜日から近畿大会が始まりますが、皆さんはどのように勝ち上がり校を予想されてますか?コロナ禍で試合を観戦することもできず、正直なところ「ネームバリュー」や「過去の戦績」などを合算して判断するしかないのが実情だと思います。実際、去年の選抜6校も天理/大阪桐蔭/智辯学園/履正社/明石商/智辯和歌山とコロナの有無に関わらず実力校が並びましたので、今年もほぼ近い形になる事が予想されるのは自然な流れかなと思います。

 

しかしながら、今年は目新しい高校が並ぶことから「番狂わせ」を予感させる近畿大会である事もまた確かです。特に山田/東播磨近畿大会初出場という事で、近畿でどの程度の力量なのかが全くの未知数です。上記2校は初戦から府県1位校との対戦ですが、データのほぼ無い高校と初戦を迎える怖さはあると思います。常連校とは異なる、こういった新興校の勢いもまた今年は予想しがたいものですね。

 

さて今日は近畿大会に出場する16校の府県大会の勝ち上がりをまとめてみました。宜しければ参考までに(兵庫/京都/滋賀編は次回)。

 

【大阪1位】大阪桐蔭

 

・前回近畿大会(2019)準優勝

立命館守山(19-1)

〇明石商(4-3)

智辯学園(6-5)

●天理(4-12)

 

・今秋の勝ち上がり

〇渋谷(8-1)

〇近大附(10-0)

〇千里(24-0)

箕面学園(8-1)

〇興国(15-1)

履正社(8-3)

東海大仰星(8-1)

 

昨年の近畿大会決勝での大敗/今夏の準決勝(履正社戦)での大敗が今チームの原動力。今秋の組み合わせの段階では序盤に近大附と当たる1つの山があったものの、履正社戦までの5試合をコールド勝ちと盤石の戦い。履正社戦も安定した試合運びで制し、エース登板回避を選択した東海大仰星も問題にしなかった。2年連続の大阪Vとなり、3年ぶりの近畿王者の本命であることに疑いはない。最大の壁はやはり準々決勝で当たる可能性のある因縁の相手天理か。1回戦と準々決勝は連戦となる為、投手起用にも注目が集まる。

 

【大阪2位】東海大仰星

 

・前回近畿大会(2009)初戦敗退

立命館宇治(1-6)

 

・今秋の勝ち上がり

〇春日丘(8-0)

〇今宮工科(11-0)

大阪学芸(12-5)

〇大阪(3-1)

〇大冠(5-1)

〇八尾(8-1)

〇山田(11-1)

大阪桐蔭(1-8)

 

決勝までの7試合で公立校が5試合と若干組み合わせが良かった感もあるが、前評判の高さそのままにAブロックを制した。大阪桐蔭戦では8失点を喫してしまったものの、6試合を1失点以内に留めたエース高橋を中心とした投手力の活躍が目立った。近畿大会出場は11年ぶりだが、1999年のベスト8(選抜入り)を機に白星をあげられていない。近年では大阪2位/3位通過の高校が初戦で智辯和歌山と当たり続けており、3年連続で跳ね返されている。万全の状態の高橋で智辯和歌山の強力打線をどこまで抑えられるか注目。

 

【大阪3位】山田

 

・初出場

 

・今秋の勝ち上がり

桃山学院(7-5)

〇清教学園(不戦勝)

〇浪速(4-2)

〇上宮(7-4)

大産大附(5-4)

東海大仰星(1-11)

履正社(2-1)

 

26年ぶりの大阪公立校の近畿大会出場。7試合オール私立という厳しいブロック(他にも桜宮/関大一/大体大浪商/初芝立命館/金光大阪/関西創価)だったが、接戦に次ぐ接戦を制する強さを見せた。そして最大の注目を浴びた履正社戦では1失点に抑えた坂田の投球が光ったが、もう1枚の投手である今立との2枚看板で7試合の快進撃を支えた。21世紀枠の有力候補でもあるが、まずは初戦の龍谷大平安戦で得意の接戦に持ち込みたい。元々、創意工夫で強豪私立と渡り合ってきたチームだけに近畿大会でどんな策を講じてくるだろうか。

 

【奈良1位】天理

 

・前回近畿大会(2019)優勝

報徳学園(7-1)

奈良大附(14-0)

履正社(5-4)

大阪桐蔭(12-4)

 

・今秋の勝ち上がり

法隆寺国際(7-0)

〇橿原(9-0)

〇御所実(11-6)

〇畝傍(7-0)

智辯学園(8-2)

 

昨秋は県3位決定戦で1点差の薄氷の勝利から大阪2強を破っての近畿王者。今秋は序盤から法隆寺国際/橿原などといった、近年近畿大会出場経験のある公立校との戦いが続いたものの3試合でコールド勝ち&完封。決勝の智辯学園戦も完璧な内容で締めた。御所実戦での6失点は5投手を試投。エースの達が近畿大会でも投の中心となるが、1回戦/準々決勝と連戦になる(準々決勝は大阪桐蔭戦の可能性もある)事から、大阪桐蔭同様に投手起用に注目。1993&1994年のPL学園以来の近畿大会V2を狙う。

 

【奈良2位】智辯学園

 

・前回近畿大会(2019)ベスト4

神戸国際大附(4-2)

智辯和歌山(17-13)

大阪桐蔭(5-6)

 

・今秋の勝ち上がり

〇郡山(5-3)

〇平城(12-2)

〇高田(10-0)

奈良大附(3-1)

●天理(2-8)

 

昨秋、決勝で敗れた奈良大附を僅差で下したものの逆に準決勝でコールド勝ちを収めた天理に完敗。昨秋同様2位通過で近畿大会に挑む。今夏の中京大中京戦で好投を見せた西村/1年夏から経験を積む小畠の2枚看板は準決勝まで安定も、決勝での8失点が近畿大会への課題か。初戦の滋賀学園は強打のチームだけに立て直したいところ。一方で打線は昨秋55得点→32得点(県大会)と例年の強打がやや薄れ気味。元々、近畿大会では県大会以上の力をみせる高校だけに投打の更なる充実に期待。

 

【和歌山1位】市和歌山

 

・前回近畿大会(2018)ベスト8

近江兄弟社(8-4)

龍谷大平安(4-5)

 

・今秋の勝ち上がり

〇橋本(5-0)

〇耐久(7-1)

〇南部(10-0)

智辯和歌山(6-3)

●和歌山東(2-6)

〇和歌山南陵(11-2)

智辯和歌山(5-4)

〇和歌山東(8-2)

 

新人戦の最終2試合/二次予選の最終2試合が同カードとなり、智辯和歌山からは2勝。和歌山東からはは新人戦の雪辱を果たし5年ぶりの和歌山Vとなった。二次予選の初戦/準決勝と昨秋近畿大会出場校の和歌山南陵/智辯和歌山の2試合でエース小園が完投。決勝では疲労も考慮し米田が先発したが、近畿大会では小園がフル回転する事が予想される。初戦の東播磨との公立校対決は好投手(鈴木-小園)の投げ合いに注目。失点数では東播磨に軍配が上がるものの、得点数では市和歌山が勝る。少しでも早いイニングに先制点をあげたいところ。

 

【和歌山2位】和歌山東

 

・前回近畿大会(2016)初戦敗退

●高田商(8-9)

 

・今秋の勝ち上がり

〇那賀(4-1)

〇日高中津(9-2)

〇和歌山工(11-1)

〇笠田(15-1)

〇市和歌山(6-2)

〇耐久(6-0)

〇向陽(12-3)

●市和歌山(2-8)

 

新人戦/二次予選共に市和歌山/智辯和歌山とは逆ブロック。組み合わせの良さもあったが新人戦で優勝/二次予選で4年ぶりの和歌山Vとはならなかったが準優勝と堂々の成績を残した。山田/田代の2枚看板で大崩れしない試合運びを展開していたものの、準決勝は山田が3失点完投/決勝は田代が8失点完投と明暗が分かれた。近畿大会ではどちらが先発となるか難しいところ。21世紀枠の県推薦を過去に2度得ているが、山田/東播磨と比較すると実績もあるのでベスト4で一般枠として選出される期待も大きい。

 

【和歌山3位】智辯和歌山

 

・前回近畿大会(2019)ベスト8

初芝立命館(8-3)

智辯学園(13-17)

 

・今秋の勝ち上がり

初芝橋本(14-2)

〇県和歌山商(3-0)

〇箕島(9-2)

●市和歌山(3-6)

〇箕島(13-0)

●市和歌山(4-5)

〇向陽(10-4)

 

和歌山V4とはならず4年ぶりの3位通過に終わったのみならず、ライバル市和歌山への2敗が何よりも痛い。小園を打ちあぐねたわけではないものの、投打においてもう一歩足りなかった。市和歌山戦以外の5試合では49得点8失点と安定していただけに、初戦の東海大仰星の好投手高橋を打ち崩せるかどうかは、準々決勝にて3度目のマッチングの可能性を考えると大切な試合となりそう。投手陣は中西を中心に様々な投手を試して勝ち上がってきただけに、継投策にも注目したい。