Ropenの野球話

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【地区大会】全地区&21世紀枠まとめ【後半】

こんにちは。

 

ropen1205.hatenablog.com

 

続きになります。

今日は選考の要点について。

★は地区推薦の可能性。

 

【北海道】1枠

 ・枠が増えれば旭川実は投手力

・北海道の2年連続21世紀枠の行方

北海(優勝)

旭川実(準優勝)

知内★(ベスト4)

毎年1枠しかなく更に神宮枠の無い今年に語る事は少ないが、旭川実は道大会での防御率がかなり良く決勝でも0-1の投手戦を演じた、選抜向きのチームである。もし、枠の追加が北海道になされた場合は選抜でも十分戦えるだろう。21世紀枠は今年に帯広農が選出されているおり可能性としては薄いが、知内も駒大苫小牧を破るなど実力はある。北海道は2年連続で枠が与えられた事もあり、選出が0%という訳でもない。

 

【東北】2枠

・VS仙台育英の評価の比重

・柴田が21世紀枠なら花巻東は確定

・東北推薦で何に重きを置くか

仙台育英(優勝)

柴田★(準優勝)

花巻東(ベスト4)

日大山形(ベスト4)

八戸西★(ベスト8)

花巻農★(県4強)

良くも悪くも旋風を起こした柴田の処遇次第。同じ相手に2度のコールド点差は痛いが、3県の1位校を破った点も無視できない。よって、仙台育英に準決勝で1点差●の花巻東との比較の際に「VS仙台育英」にどれだけ評価を割り振るかがポイント。もともと地域性不利の柴田からすると、ここに重きを置かれると頭の痛い話である。ならばと21世紀枠の「保険」もあるが、戦績全振りで選ばれる事が21世紀枠の趣旨に合うかどうかの問題もある。よって八戸西が21世紀枠の本命と考え、柴田は素直に東北2枠目の争いのみと捉えたい。

 

北信越】2枠

・2枠目は上田西でほぼ決まり

・枠が増えた場合は星稜も?

・連合チームが21世紀枠を掴めるか

敦賀気比(優勝)

上田西(準優勝)

関根学園(ベスト4)

星稜(ベスト4)

富山北部・水橋★(初戦敗退)

大聖寺★(県8強)

伊那北★(県8強)

敦賀気比に準決勝で1点差●の関根学園/決勝で11点差●の上田西の2枠目争い。しかし、東北よりかはすんなりと上田西に決まるだろう。関根学園が県3位通過/上田西が日本航空石川&星稜の石川コンビを破った勝ち上がりの良さなどを総合的に見て、VS敦賀気比だけの点差で逆転選出は無いとみて良い。仮に枠が増えた場合も、関根学園より星稜が推されると予想する。近年の実績と県順位/準決勝も1点差●が強みとなるか。21世紀枠は連合チームが本命となりそう。連合チームという特色や他候補が決め手に欠ける事もあり、北信越推薦は固い。

 

【関東】4枠or5枠

・関東5枠の対象は東海大相模

専大松戸はほんとに選抜確定?

・石橋は4年前のリベンジへ

健大高崎(優勝)

常総学院(準優勝)

東海大甲府(ベスト4)

専大松戸(ベスト4)

東海大相模(ベスト8)

国学院栃木(ベスト8)

鎌倉学園(ベスト8)

木更津総合(ベスト8)

石橋★(初戦敗退)

館林★(県4強)

白山★(県8強)

準々決勝は国学院栃木がコールド負け/鎌倉学園木更津総合が大敗(6点差&8点差)と、一方的な試合が多い中で東海大相模は1点差。地域性&県順位も含め関東5枠目の最有力だろう。しかし東京の日大三(●1-6)との比較で最終枠を得られるかは微妙。3年連続東京1枠であること以外に相模が不利な点はほぼなく、相模が優勢か。そして可能性は5%も無い話だが、県3位通過の専大松戸が準決勝コールド負けを確定と捉えるかどうかもポイント。21世紀枠で有力な石橋は4年前の関東推薦校。作新学院も破り、名実ともに選出に不足は無い。

 

【東京】1枠or2枠

日大三の決勝5点差は絶妙

・4年連続東京1枠の前例無し

日大二の2年連続都推薦なるか

東海大菅生(優勝)

日大三(準優勝)

関東一(ベスト4)

二松学舎大附(ベスト4)

日大二★(ベスト8)

東海大相模との比較対象になり得る東京の決勝戦が注目されたが、結果的に日大三が5点差の準優勝。コールド点差なら可能性を大きく落としていただけに「5点差で踏みとどまった」とも言える。ここ3年は関東に最終枠を譲っているだけに、チャンスの年にこの点差は絶妙な立ち位置。総合的な内容面で相模より劣る為、高野連がどこまで「4年連続東京1枠」を懸念するかにも注目。21世紀枠日大二が有力か。終盤まで優勝校の東海大菅生に同点で喰らいついていた内容面は申し分無し。しかし東京は2年連続同校推薦が無く、果たしてどうなるか。

 

【東海】2枠

・無風の選考

・東海推薦は決め手に欠ける

中京大中京(優勝)

県岐阜商(準優勝)

三重(ベスト4)

岐阜第一(ベスト4)

松阪商★(初戦敗退)

三島南★(県4強)

国府★(県16強)

北海道と同様に語る事は少なめ。ベスト4の三重/岐阜第一も準決勝で大敗を喫した為、東海が1枠増えることは考えにくい。いかに決勝2校が東海で飛び抜けた存在であったかという事に尽きる。同時に東海推薦もある意味無風。県推薦のうち2校が東海大会に出場したが、いずれも近年に実績のある商業校。残る2校は戦績が伸び切らず、どこが東海推薦でも最終3枠に残る事は難しい現状である。

 

【近畿】6枠

・VS智辯学園のスコアに注目

神戸国際大附はほんとに確定?

・近畿推薦は三つ巴の様相

智辯学園(優勝)

大阪桐蔭(準優勝)

市和歌山(ベスト4)

京都国際(ベスト4)

神戸国際大附(ベスト8)

龍谷大平安(ベスト8)

天理(ベスト8)

智辯和歌山(ベスト8)

山田★(初戦敗退)

東播磨★(初戦敗退)

畝傍★(県4強)

基本ベスト8から2校を選出。優勝した智辯学園に唯一土を付けた天理は、準々決勝で大阪桐蔭にコールド●。龍谷大平安は準々決勝で智辯学園に5点差●。神戸国際大附は準々決勝で京都国際に1点差●。この3校はいずれも府県1位で兵庫は他の候補がいない。よって現状は神戸国際大附が頭一つリード。しかし、東播磨21世紀枠次第で地域性の有利が消えるためこの点に注視したい。智辯和歌山は県3位通過/同県校3敗が痛く、可能性はほぼ無い。東播磨/山田/畝傍と近畿推薦争いは三つ巴。どこが選ばれても21世紀枠に限りなく近い地区である。

 

【中国】2枠or3枠

・中国3枠目は鳥取城北で確実

・小松との一騎打ちの様相

・島根は5回目の21世紀枠

広島新庄(優勝)

下関国際(準優勝)

鳥取城北(ベスト4)

米子東(ベスト4)

矢上★(初戦敗退)

荻商工★(県4強)

米子工★(県8強)

鳥取城北と米子東は奇しくも2校とも鳥取勢。県大会決勝で米子東が勝ったことにより県順位で上なのは米子東だったが、準決勝で痛いコールド負け。準決勝で1点差だった鳥取城北の優位は揺るがない。最終枠は四国の小松との争いになるが、相手は公立校のアドバンテージもある。勝ち上がりで見ても鳥取城北は1位校を破っていない(小松は香川1位に勝利)の点も弱いか。しかし小松には地域性不利(聖カタリナが一般枠確定)という大きなマイナスがあり、この点だけでも鳥取城北が有利とみる。中国推薦は矢上に注目したい。21世紀枠で全国最多の5回目の選出となるか。

 

【四国】2枠or3枠

・四国3枠目は小松で確実

鳥取城北との一騎打ちの様相

・四国推薦は国立校の存在が面白い

明徳義塾(優勝)

聖カタリナ(準優勝)

小松(ベスト4)

鳴門(ベスト4)

土佐塾★(県4強)

名西★(県4強)

香川高専高松★(県8強)

上記の中国で述べたように鳥取城北と小松の最終枠争い。四国のベスト4には徳島1位の鳴門もいるが、準決勝でコールド負けは分が悪い。よって愛媛3位の小松が選考対象となるが、やはり県順位がネック。過去に地域性不利な3位校が最終枠に選ばれたケースはほぼ無く、しかも準決勝の相手である聖カタリナが決勝で敗れたのが痛い(鳥取城北の準決勝の相手である広島新庄は優勝)で差がついた。現状では小松はやや不利な立場にいるといえる。四国推薦は香川高専高松に注目したい。高専という特色は否が応でも気になる存在である。

 

【九州】4枠

・4枠は安泰

・公立校の躍進が楽しみ

・九州推薦は具志川商が濃厚

大崎(優勝)

福岡大大濠(準優勝)

明豊(ベスト4)

宮崎商(ベスト4)

神村学園(ベスト8)

延岡学園(ベスト8)

具志川商★(ベスト8)

東明館(ベスト8)

八代★(県4強)

長崎西★(県4強)

準決勝でコールドゲームも無く、ベスト4の4校が順当に4枠に収まりそうだ。今大会最大のサプライズは何と言っても大崎だろう。甲子園出場経験のない離島校が快進撃で優勝を掴んだ。大崎の陰に隠れているが、宮崎商も1位校から2勝で堂々の選抜確定。大濠/明豊といった九州の常連に公立校が2校。バランスの取れた九州勢の顔ぶれとなりそうだ。九州推薦は、あと1勝で一般枠だった具志川商が地域性も含め最有力。去年に同県から本部が九州推薦を受けているのが気になるところだが、本部より戦績は飛び抜けている。最終3枠の期待も大きい。