Ropenの野球話

このブログは高校野球/プロ野球/メジャーリーグなど野球全般のお話をさせて頂く中で読者の方と共に野球を楽しんでいけたらと考えています。コメントには必ず返信させて頂きます。更新頻度(0:00/6:00/12:00/18:00)の中からランダムに1週間に1回は更新します。よろしくお願いします。

【近畿】過去選考を見る【2006~2010年】

こんばんは。

 

昨日の続きで2006~2010年の選考です。

※寸評は独自のものです。

ropen1205.hatenablog.com

 

赤色/青色…選抜確定

緑色…選抜落選

水色…21世紀枠にて選抜確定

 

【2006年】推薦…県和歌山商×

選抜地区内訳(阪神3/京滋1/奈和2)

ベスト4(大阪2/京都1/和歌山1)

ベスト8(兵庫1/滋賀1)

ベスト8(奈良1/京都1)

21世紀枠(和歌山1)

 

履正社(大阪3位)…優勝

智辯和歌山(和歌山1位)…準優勝

京都外大西(京都2位)…ベスト4

PL学園(大阪1位)…ベスト4

(京)北大津(滋賀3位)●4-5

(履)神港学園(兵庫1位)●4-10

(智)天理(奈良1位)●1-5

(PL)平安(京都1位)●6-7

大阪勢が良くも悪くも選考の行方を左右した年となった。まず大阪勢で唯一初戦敗退の大阪桐蔭を破った北大津は、3位校ながら内容面/地域性◎で選出された。残り3校の中で準々決勝で一番立場が悪かったのは神港学園履正社にコールド寸前の敗北により、地域性◎の天理かPL学園に1点差の平安が有力であった。しかし、準決勝で履正社PL学園にコールド勝ちした事で評価が一変。履正社は天理の対戦相手である智辯和歌山も決勝で破り、準々決勝の点差はほぼ影響力を失った。何より大阪同様に兵庫0を避けたかった思惑もあり神港学園が滑り込み。6点差と1点差の評価が逆転するレアケースとなった。

 

【2007年】推薦…県和歌山商×

選抜地区内訳(阪神4/京滋1/奈和1)

ベスト4(大阪1/兵庫2/滋賀1)

ベスト8(大阪1)

ベスト8(兵庫1/滋賀1/和歌山1)

初戦敗退(和歌山1)

21世紀枠(和歌山1)

 

報徳学園(兵庫1位)…優勝

大阪桐蔭(大阪1位)…準優勝

北大津(滋賀2位)…ベスト4

市川(兵庫2位)…ベスト4

(報)北陽(大阪2位)●0-5

(北)東洋大姫路(兵庫3位)●6-7

(市)智辯和歌山(和歌山2位)●3-10

(大)近江(滋賀1位)●6-13

※県和歌山商(和歌山1位)●3-5

コールド負けが2試合。すんなり残りの2校で決まる…はずが東洋大姫路は兵庫3校目という事で除外され波乱の選考へ。北陽も5点差の完封負け&府順位/地域性の決定打も無いが、比較校に恵まれた。残り2校の比較で智辯和歌山は地域性◎/近江は県順位とそれぞれに推せる点はあるが、やはりコールド負けが響き初戦敗退校も含めて議論に。報徳学園に1点差の熊野(和歌山3位)もいたが、熊野/智辯和歌山と同県上位の県和歌山商が高評価を得た。また、地区別で奈和0のバランスを加味すると和歌山>滋賀の優先順位になる事も理由となり、県和歌山商が逆転選出。東洋大姫路と近江は地域性に泣かされた。

 

【2008年】推薦…畝傍×

選抜地区内訳(阪神2/京滋2/奈和2)

ベスト4(大阪1/兵庫1/京都1/和歌山1)

ベスト8(滋賀1/奈良1)

ベスト8(奈良2)

21世紀枠(奈良1)

 

東洋大姫路(兵庫1位)…優勝

平安(京都1位)…準優勝

履正社(大阪1位)…ベスト4

智辯和歌山(和歌山1位)…ベスト4

(履)北大津(滋賀1位)●8-10

(智)天理(奈良1位)●5-6

(東)奈良大附(奈良2位)●4-6

(平)郡山(奈良3位)●4-9

去年、3校ルールに泣かされた東洋大姫路が堂々の優勝。その他、ベスト4に4府県の1位校が入る無風であったが選考も同様に無風であった。点差自体に差は無いが、地域性と県順位で北大津/天理が選ばれるのは誰が見ても妥当なところ。これで近畿2府4県の1位校が全て選抜入りした。奈良大附/郡山は対戦相手の東洋大姫路が優勝/平安が準優勝した点は大きいが、両校とも県大会で天理に敗れたのが痛恨。ここまでわかりやすい選考だと予想する方は面白みが無いかもしれないが、地域性で落とされる選考が続いてきただけに当事者からすると一安心できる選考といえる。

 

【2009年】推薦…彦根東

選抜地区内訳(阪神3/京滋1+1/奈和2)

ベスト4(大阪2/京都1/奈良1)

ベスト8(兵庫1/和歌山1)

ベスト8(大阪1/兵庫1)

21世紀枠(滋賀1)

 

天理(奈良1位)…優勝

PL学園(大阪1位)…準優勝

福知山成美(京都1位)…ベスト4

金光大阪(大阪2位)…ベスト4

(PL)報徳学園(兵庫1位)●0-7

(天)箕島(和歌山3位)●4-7

(福)東洋大姫路(兵庫3位)●0-2

(金)大阪桐蔭(大阪3位)●2-3

3年前のように兵庫勢に一波乱があった。内容面で悪印象だったのは唯一コールド負けであった報徳学園。それでも即落選とならなかったのは大阪桐蔭の存在。ベスト4に大阪2校がいるため、またしても3校ルールに泣かされることに。残る3校から兵庫2校を選ぶのは地域性に欠けるため、対戦相手の天理が優勝/地域性◎の箕島をまずは当選。次に報徳学園/東洋大姫路のそれぞれの対戦相手である、PL学園/福知山成美の準決勝の結果と県大会での直接対決の結果がコールド負けを上回る評価であるとされ、報徳学園が選出された。なお21世紀枠で初めて近畿勢が選ばれたものの選考に影響はなかった。

 

【2010年】推薦…向陽〇

選抜地区内訳(阪神3/京滋1/奈和2+1)

ベスト4(大阪1/兵庫2/京都1)

ベスト8(奈良1/和歌山1)

ベスト8(兵庫1/京都1)

21世紀枠(和歌山1)

 

神戸国際大附(兵庫1位)…優勝

大阪桐蔭(大阪1位)…準優勝

神港学園(兵庫3位)…ベスト4

立命館宇治(京都1位)…ベスト4

(立)智辯和歌山(和歌山1位)●6-7

(神)天理(奈良1位)●3-5

(大)育英(兵庫2位)●0-2

(港)福知山成美(京都2位)●2-3

まずは、優勝した神戸国際大附と接戦/地域性◎の天理で文句無し。残りは地域性/県順位で智辯和歌山優勢…のところが21世紀枠で向陽が選ばれたことにより混沌に。とはいえ、育英はベスト4に兵庫2校の3校ルールで除外(神港学園が準決勝コールド負け/県大会の直接対決で勝利した事により評価の逆転もあり得たが実現せず)。福知山成美神港学園の準決勝の結果で大きく評価を落とした事もあり、智辯和歌山で決まった。兵庫勢に振り回される選考が多いのは兵庫勢が強いという証明でもある。ちなみに向陽は初戦で天理に1点差の惜敗。勝っていたら智辯和歌山の立場も危うくなっていたかもしれない。