【選抜/近畿勢振り返り①】2000年~2004年
こんにちは。
今日は2000年以降の選抜の近畿勢の成績を5年ずつ振り返っていこうと思います。
※〇内の数字は枠順
【2000年】8勝7敗
①育英(兵庫1位)/初戦敗退
●6-10 国学院栃木②
②鳥羽(京都1位)/ベスト4
〇7-2 埼玉栄⑤
〇8-6 長野商②
〇12-5 明徳義塾②
●1-11 東海大相模①
③上宮太子(大阪1位)/初戦敗退
●3-9 明徳義塾②
④東洋大姫路(兵庫3位)/2回戦敗退
〇4-1 秋田経法大附②
●2-3 東海大相模①
⑤東海大仰星(大阪3位)/初戦敗退
●2-5 柳川①
⑥智辯和歌山(和歌山1位)/準優勝
〇20-8 丸亀③
〇9-6 国士館①
〇1-0 柳川①
〇10-2 国学院栃木②
●2-4 東海大相模①
⑦橿原(奈良2位)/初戦敗退
●4-8 北照①
近畿大会では大阪/兵庫勢が好調で、計4校が出場するもまさかの1勝のみ。その1勝をあげた東洋大姫路は、敗れた試合も選抜優勝の東海大相模に1点差と意地を見せた。育英に1点差で惜しくも近畿大会準優勝に終わった鳥羽は選抜で3勝。こちらは東海大相模に大敗を喫してしまったものの、強力打線で爪痕を残した。鳥羽以上の強力打線ぶりを見せつけた智辯和歌山は、近畿大会初戦敗退からのサプライズ選出。地域性/力量を見込んでの選出は物議を醸したが、選抜準優勝という結果で証明した。それでも決勝では東海大相模に屈し、全体として関東勢に押された印象は拭えない。
【2001年】5勝7敗
①鳥羽(京都1位)/2回戦敗退
●2-3 関西②
②関西創価(大阪1位)/ベスト4
〇8-1 東北①
〇6-1 水戸商②
〇5-4 尽誠学園①
●1-2 常総学院①
③浪速(大阪3位)/ベスト8
〇7-6 福井商②
〇2-1 小松島②
④神戸国際大附(兵庫1位)/2回戦敗退
●2-5 市川③
⑤智辯学園(奈良1位)/2回戦敗退
●2-5 桐光学園④
⑥南部(和歌山1位)/2回戦敗退
●7-8 常総学院①
⑦姫路工(兵庫3位)/2回戦敗退
●5-8 日大三①
近畿大会ではベスト8に大阪3校目となる大阪桐蔭がいたが地域性により落選。残るベスト8の3校が自動的に選出されるも選抜では全敗/大阪勢は計5勝と、地域性が裏目に出た選考となった。前年の選抜ベスト4である鳥羽は近畿大会の成績を1つ上げ、期待も大きかったが白星は無し。その鳥羽に近畿大会決勝で完敗した関西創価が3勝でベスト4/府大会で関西創価に完敗した浪速が2勝でベスト8と、前年奮わなかった大阪勢が近畿の希望となった。ちなみに大阪桐蔭は府大会でPL学園を下し、関西創価に5-6の1点差。また、前年に引き続き関東勢に4敗と力量差が埋まらなかった印象が残る。
【2002年】6勝5敗
①報徳学園(兵庫1位)/優勝
〇3-2 日大三①
〇5-3 広陵②
〇7-5 浦和学院②
〇7-1 福井商①
〇8-2 鳴門工③
②金光大阪(大阪1位)/初戦敗退
●4-7 明徳義塾②
③平安(京都1位)/初戦敗退
●1-7 浦和学院②
④智辯和歌山(和歌山1位)/初戦敗退
●2-7 関西①
⑤三木(兵庫2位)/初戦敗退
⑥大体大浪商(大阪2位)/2回戦敗退
〇5-4 二松学舎大附②
●2-3 鳴門工③
前年の県&近畿&神宮の3冠で、選抜の優勝最有力にあげられていた報徳学園。初戦から日大三との「事実上の決定戦」を制すると、決勝では選抜の当落線上から選出され勝ち上がってきた鳴門工を下し見事に優勝した。同県の三木は県大会で報徳学園に0-9と完敗。近畿大会ベスト8の中で唯一の非コールド校であったが、21世紀枠校相手に初戦敗退。一方で大体大浪商は報徳学園にコールド負けからの選出であったが、近畿勢では報徳学園以外で唯一の1勝/鳴門工に1点差と光明。近畿大会決勝で報徳学園に3-5と競った金光大阪も初戦敗退だった結果もまた、報徳学園の強さを際立たせた。
【2003年】10勝6敗2分
①平安(京都3位)/ベスト8
〇4-0 宇部鴻城③
〇3-2 中京①
●0-3 横浜①
②智辯和歌山(和歌山3位)/ベスト8
〇6-5 東邦④
〇7-6 浦和学院②
●0-13 徳島商①
③斑鳩(奈良1位)/2回戦敗退
〇2-1 柏崎(21世紀枠)
●0-6 明徳義塾②
④東洋大姫路(兵庫3位)/ベスト4
〇4-2 岡山城東①
〇3-0 鳴門工③
△2-2 花咲徳栄③
〇6-5 花咲徳栄③
●1-5 広陵②
⑤近江(近江1位)/ベスト8
〇4-3 宜野座②
〇4-0 愛工大名電③
●2-4 広陵②
⑥近大附(大阪1位)/2回戦敗退
△5-5 遊学館①
●8-16 遊学館①
近畿ベスト4に府県3位が3校/地域性で初戦敗退の近大附がまさかの逆転選出など、選抜前から話題を呼んだ近畿勢は選抜ベスト8に4校が残る当たり年となった。中でも東洋大姫路は昨年の選抜準優勝の鳴門工を破るなど唯一の3勝。平安/智辯和歌山/近江は準々決勝で敗れたものの、前評判の高い相手に白星を重ねた。快進撃とは裏腹に、近大附は北信越王者の遊学館に16失点で初戦敗退により選考に?マークがつく結果に。それを差し引いても、数年不振が続いた近畿勢の盛り返しを予感させる結果となった事は間違いない。
【2004年】5勝6敗
①大阪桐蔭(大阪3位)/2回戦敗退
〇5-0 二松学舎大附①
●2-3 東北①
②社(兵庫3位)/ベスト4
〇5-1 福井②
〇2-1 鵡川①
〇9-7 福岡工大城東①
●2-3 愛工大名電①
③立命館宇治(京都1位)/初戦敗退
●4-5 愛工大名電①
④斑鳩(奈良1位)/初戦敗退
●0-5 福岡工大城東①
⑤報徳学園(兵庫2位)/初戦敗退
●2-3 東海大山形②
⑥八幡商(滋賀1位)/2回戦敗退
〇4-3 常葉菊川③
●2-4 明徳義塾③
今ではお馴染みの大阪桐蔭は、昨年に近畿大会初優勝&神宮大会3試合で49得点の破壊力で選抜に挑むもダルビッシュの壁に阻まれ1勝止まり。代わって近畿の主役になったのは、選抜初出場となる公立の社だった。県大会では報徳学園/近畿大会では大阪桐蔭に敗れるも、選抜では3勝をあげ激戦区兵庫の新顔として頭角を現した。他の近畿勢は八幡商の1勝止まりと、以前の大阪&兵庫勢が目立つ傾向に逆戻り。ちなみにこの年に優勝したのは済美であり、関西勢との対戦が無い校が優勝するのは非常に珍しい。神宮で大阪桐蔭を下し優勝した愛工大名電は、関西勢からの2勝を含む準優勝。