【21世紀枠】地区推薦9校の戦績まとめと予想&10000アクセスありがとうございます。
こんにちは。
まず初めに10000アクセスありがとうございます。ブログを始めて3か月ぐらいになりますが、これからも色々な記事を作成しますのでまた見て頂けましたら嬉しいです。
さて、先日は地区推薦校の発表がありましたね。選出された9校の皆様、おめでとうございます。本来、地区推薦の時点でも相当狭き門をくぐってきたことになりますが、そこから3校に絞り込むのはほんと難しい事だと思います。
そこで今日は9校のまとめを作ってみました。
【勝敗/得失点差/戦績】
知内…5勝1敗(+26)
・北海道ベスト4
〇11-0 市立函館
〇8-0 函館商
〇10-5 函館工
〇10-3 中標津
〇3-2 駒大苫小牧
●0-6 北海
八戸西…8勝3敗(+53)
・青森2位/東北ベスト8
〇13-4 八戸聖ウルスラ学院
〇12-2 百石
〇17-4 八戸工
●2-3 八戸学院光星
〇10-0 東奥学園
〇9-6 東奥義塾
〇7-1 八戸工大一
〇8-0 青森
●3-14 八戸学院光星
〇10-3 福島商
●1-2 花巻東
石橋…5勝2敗(+6)
・栃木2位/関東初戦敗退
〇6-2 真岡工
〇2-1 宇都宮商
〇2-1 足利大附
〇9-2 足利工
〇3-2 作新学院
●5-6 国学院栃木
●0-7 東海大相模
富山北部・水橋…4勝2敗(+1)
・富山3位/北信越初戦敗退
〇8-2 魚津工
〇7-1 不二越工
〇4-3 未来富山
●1-8 高岡商
●0-5 敦賀気比
三島南…6勝3敗(-2)
・静岡4位
〇5-1 吉原
〇11-9 裾野
〇2-0 富士宮西
●3-10 御殿場西
〇9-5 星陵
〇4-2 浜名
〇3-1 静岡
●1-9 常葉大菊川
●2-5 加藤学園
東播磨…7勝3敗(+23)
・兵庫2位/近畿初戦敗退
●2-3 小野
〇4-2 明石
〇11-1 西脇
〇3-1 加古川西
〇10-6 柏原
〇2-1 市尼崎
〇1-0 育英
〇7-0 長田
●0-2 神戸国際大附
●1-2 市和歌山
矢上…3勝3敗(-9)
・島根4位/中国初戦敗退
〇3-2 松江農林
〇3-2 開星
〇5-4 大社
●3-10 石見智翠館
●3-6 立正大淞南
●3-5 桜ケ丘
川之石…3勝1敗(+14)
・愛媛ベスト8
〇14-0 野村
〇6-5 宇和島南
〇7-2 宇和島東
●0-6 丹原
具志川商…6勝2敗(+14)
・沖縄2位/九州ベスト8
〇7-4 名護商工
〇9-2 連合チーム
〇11-4 美来工
〇8-3 宮古
〇3-2 興南
●0-8 沖縄尚学
〇4-2 東海大星翔
●0-3 福岡大大濠
【個人的な寸評/HP】
◎得失点差も良く駒苫に勝利
▲27年前に選抜出場
×今年の帯広農の選出
町立校が全国制覇校の駒大苫小牧を破ってベスト4。大きく取り上げられたこの一戦で、21世紀枠の機運が高まったのは間違いない。それまでの4試合も39得点/8失点と内容面は良く、今年選出された帯広農(ベスト8)より1つ多く勝ち進んだ。準決勝は選抜を確定させた北海に完敗したものの、過去の道推薦校と比較しても戦績はトップクラス。それでも最終選出となると、前述した帯広農に続く2年連続選出の懸念がどうしても付きまとう。前例としては2012年・2013年の女満別・遠軽がある為、無いとは言い切れないが不利なのは否めない。また前回出場時とそこまで期間差が無いのもネックか。
www.hachinohenishi-h.asn.ed.jp
◎戦績は全候補校トップ
▲枠と無縁の青森は追い風?
×体育科の存在がどうなるか
21世紀枠は学校評価が重んじられるとはいえ、やはり出場するからには好試合を期待してしまうものである。この点において、候補校の中で最も期待値の高い存在と言えるのが八戸西。8勝の内の6試合がコールド勝ち/得失点差+53は目を見張る数字である。上位互換の柴田を差し置いて選出されたのは、枠と無縁の青森から初選出という期待の表れもあるか。今年は磐城が選出され2年連続同地区の選出に影響があるか気になるところだが、東北では多くの前例があり無問題。それ以上にスポーツ科学科の存在/創立45年目と浅く、枠の趣旨に合うかが気になるところ。この点が磐城との大きな違いだ。
◎関東大会&伝統進学校
▲4年前の関東推薦より見劣り?
×東海大相模に完敗
4年前にも関東推薦を受けている事からも学校評価は高い。戦前から続く進学校という点も21世紀枠向きの学校であり、今年は準決勝で作新学院に〇/決勝でも国学院栃木に1点差●と戦績面は申し分無し…だったが、やはり関東大会で東海大相模相手に7-0のコールド●は痛い。ちなみに過去に関東大会進出で選出された3校はいずれも非コールドなだけに、この1戦の意味合いは大きい。加えて、4年前は関東大会優勝が作新学院/準優勝が初戦で石橋に5-2で勝利した東海大市原望洋と、これ以上ないお膳立ても落選。当選する上で東北との比較は避けられないが、2度目の関東推薦は+に働きそう。
◎連合チームで敦賀気比に5点差
▲北信越の選出の少なさが好転?
×他候補と比較すると戦績面で劣る
連合チームが21世紀枠の候補に上がる為には、様々なハンデを克服しながらも一定の戦績を残す必要があるため容易な道のりではない。その点の評価もさることながら、初戦で北信越大会優勝の敦賀気比に0-5。スコア的に+要素は少ないが、選抜確定校相手にどれだけ戦えるかの物差しにはなる。過去選出の少ない地区でインパクトのある校という点も見逃せない。ただ、過去選出の少なさはそもそも北信越5県の試合の少なさ(戦績を残しにくい)のも無関係では無い。県大会3勝は全候補の中でも最小値で、実力校を破ったという印象面の+が欲しかったか。戦績以上に連合チームの評価で左右されそう。
◎伝統校&静岡に勝利
▲静岡もまた枠とは不遇の地
×東日本で唯一地区大会未出場
東海は2校の地区大会出場商業校の戦績が際立っていたが、この2校と同様に伝統校でありながら全国大会未出場の三島南に白羽の矢が立った。地区大会こそ未出場ながら準々決勝で静岡を破る実力を見せ、予選含め6勝と他候補と比べても見劣りしない。また北信越同様に東海も枠との縁が薄い地であり、静岡は未だに未選出県である。しかし、噛み合わせの悪さか青森/富山もまた未選出県であるため、その2校と比較するとやや見劣りするか。中でも3勝で地区大会に出場できる富山と戦績を比較するのは酷な話かもしれないが…とにかく学校評価を当日どれだけあげられるか。
◎高い投手力で9試合が3失点以下
▲西日本では具志川商と一騎打ちか
×ここ10年で兵庫から2校選出
創立年度/偏差値/戦績などにおいて八戸西と瓜二つの存在であり、兵庫/近畿において安定した試合を重ねてきた西の有力候補。特に一般枠でも重要と言われる投手力に長けている。来年の選抜候補である神戸国際大附/市和歌山を2失点で凌いだのも好印象。山田/畝傍らがいた候補最激戦区の近畿の中においてその実力が高く評価された。過去に兵庫からは洲本/長田の2校が選出されたが、2校はいずれも伝統校。八戸西同様に戦績以外の上澄みがどれだけあるかに注目したい。また西日本という括りでは、5年間選抜出場/19年間21世紀枠出場の無い沖縄の具志川商との「枠バランス差」も気になる。
◎21世紀枠に強い島根勢
▲去年はなぜ平田だったのか
×多選が嫌われる可能性
島根県の地区推薦9回/21世紀枠出場4回という数字。これは北海道を除いてどちらも最多である。これは21世紀枠が始まって以来、一般枠での出場が3回(開星のみ)という「地域性」の影響も少なからずある。とはいえ今年の矢上の選出は他候補が地区大会未出場という事もあり戦績的には妥当で、松江北/隠岐以来となる2年連続選出を狙う。ただ、県1位&中国1勝(次試合で中国Vの倉敷商に1点差●)の去年の方が戦績的には上だったにも関わらず平田が推薦されたのは、学校評価がどうなのかという点が引っかかる。去年よりも西日本の候補が充実する中で果たして抜きんでるか。
◎伝統校で総合学科の多様性
▲愛媛3校問題にも?
×戦績的には推しにくい
4県の候補に地区大会出場校は無し。私立ながら進学校で実力的には候補の中で1番と思われる土佐塾/国立高専の特色が魅力の香川高専高松などと、戦績不足も特徴のある候補はいたが伝統校の川之石が推薦された。なお四国で過去に地区大会不出場校が21世紀枠になった事が無く、戦績的には相当厳しいものがある。さらに付随する問題が「愛媛3校問題」であり、選抜確定の聖カタリナ/選抜ボーダーの小松の2校が一般枠で選ばれてもなお他候補と平等に見てもらえるかは不透明。滋賀3校の前例があるとはいえ、それを一般枠2or3の四国に当てはめるのはナンセンスである。
◎一般枠まであと1勝の九州ベスト8
▲5年間一般枠未選出の沖縄
×八戸西/東播磨同様に創立から浅い
ここ数年、沖縄勢は九州大会での早期敗退が続き選抜に顔を出せず。そういった事情も具志川商からすれば追い風かもしれない。戦績的にも申し分なく、県大会で興南/地区大会で東海大星翔に勝利と見せ場も多かった。一般枠に最も近づいた候補である上に、沖縄という県の特色も推しやすい。ここまでだと何の支障も無いが、初推薦という事で実際どれだけ学校評価が高いのかは八戸西/東播磨同様に未知数。3校とも創立の浅さという点も気になるところである。ちなみに今年選出された3校はいずれも創立100年以上(帯広農/磐城/平田)であり、戦績+αの部分は「伝統」以外で補えるかどうか。