【近畿】過去選考を見る【2011~2015年】
こんばんは。
第3回です。
【2011年】推薦…守山×
選抜地区内訳(阪神3/京滋1/奈和2)
ベスト4(大阪1/兵庫1/奈良1/和歌山1)
ベスト8(兵庫1/京都1)
ベスト8(大阪1/滋賀1)
21世紀枠(滋賀1)
天理(奈良2位)…優勝
履正社(大阪2位)…準優勝
報徳学園(兵庫3位)…ベスト4
智辯和歌山(和歌山1位)…ベスト4
(報)京都成章(京都3位)●4-5
(天)加古川北(兵庫2位)●5-9
(履)守山(滋賀2位)●0-11
(智)PL学園(大阪3位)●4-9
ベスト8に1位校が1校のみ(残り5校は初戦敗退)の波乱。中でも大阪桐蔭(大阪1位)の敗戦が選考を左右した。まず、地域性◎の京都成章は内容も良く決定。残る3校の中で、守山は21世紀枠の近畿推薦を得ていたがコールド負けにより落選。PL学園はもちろん実績十分な学校ではあるが、初戦の和歌山商(和歌山3位)から2点しか取れず。一方で加古川北は頭角を現したばかりの公立校。しかし初戦で大阪桐蔭に完封勝利を果たした点が選考の決定打。地域性以上に、公立校が大阪桐蔭に土を付けた衝撃度は計り知れない価値があった。
【2012年】推薦…洲本〇
選抜地区内訳(阪神2+1/京滋2/奈和2)
ベスト4(大阪1/滋賀1/奈良2)
ベスト8(大阪1/京都1)
ベスト8(滋賀1/奈良1)
21世紀枠(兵庫1)
智辯学園(奈良2位)…優勝
天理(奈良3位)…準優勝
履正社(大阪3位)…ベスト4
近江(滋賀1位)…ベスト4
(智)鳥羽(京都1位)●4-8
(天)大阪桐蔭(大阪1位)●4-8
(履)水口(滋賀2位)●3-15
(近)奈良大附(奈良1位)●1-2
奈良決勝が選考に多大な影響を及ぼした。まず真っ先に落とされたのは奈良大附。3校ルールがあるとはいえ、優勝した智辯学園に県大会で土を付けた奈良王者がこの内容で落とされるのはやるせないだろう。そして水口もコールド負けで落選となると、半ば消去法で2校が残った。鳥羽は智辯学園/大阪桐蔭は天理にそれぞれ4点差と善戦し、コールド負けしなかった時点でこの2校は元々濃厚であった。それ以上に選考をざわつかせたのが洲本の21世紀枠。兵庫3校が初戦敗退となった事で初の兵庫0校が危惧されていたが、21世紀枠での選出で回避となった。
【2013年】推薦…堀川×
選抜地区内訳(阪神3/京滋1/奈和2)
ベスト4(大阪1/兵庫1/京都2)
ベスト8(大阪1/奈良1)
ベスト8(大阪1/奈良1)
21世紀枠(京都1)
京都翔英(京都1位)…優勝
報徳学園(兵庫1位)…準優勝
龍谷大平安(京都3位)…ベスト4
大阪桐蔭(大阪2位)…ベスト4
(龍)大和広陵(奈良2位)●0-2
(京)履正社(大阪1位)●1-3
(報)大商大堺(大阪3位)●0-13
(大)天理(奈良1位)●1-8
奈良と大阪が2校ずつの選考となったが、まずはコールド負け&大阪3校目(履正社より評価が低いため)大商大堺は落選。逆に履正社は大阪1位&優勝した京都翔英に善戦した点の評価で選出。奈良2校のどちらを選ぶかという問題となった。実績/県大会の直接対決で勝利した天理はコールド負けも痛いが、何よりも対戦相手である大阪桐蔭が準決勝で報徳学園にコールド負けした事により評価を大きく下げた。そして、選抜未出場の大和広陵は期待値込みの選出となった。選出されなかったので目立たなかったが、近畿推薦の堀川は21世紀枠で選出されていたら京都3校目となっていた。
【2014年】推薦…海南〇
選抜地区内訳(阪神2/京滋2/奈和2+1)
ベスト4(大阪1/兵庫1/京都1/和歌山1)
ベスト8(京都1/奈良1)
ベスト8(兵庫1/奈良1)
21世紀枠(和歌山1)
龍谷大平安(京都1位)…優勝
智辯和歌山(和歌山1位)…準優勝
履正社(大阪1位)…ベスト4
報徳学園(兵庫1位)…ベスト4
(龍)智辯学園(奈良1位)●1-2
(報)福知山成美(京都2位)●0-1
(履)三田松聖(兵庫2位)●0-5
(智)奈良大附(奈良2位)●0-10
荒れない選考となった。4府県の1位校がベスト4入りする中で、ベスト8で唯一の1位校である智辯学園は地域性も相まって順当に選出。残りの3校の中で奈良大附はコールド負け/三田松聖は5点差の完敗という事もあり、内容で優る福知山成美が選出された。滋賀勢が準々決勝に1校でも残っていたら地域性で有利であったが3校とも初戦敗退。ちなみに21世紀枠で選出された海南は、初戦で履正社に1点差の大健闘。大阪勢は履正社以外初戦敗退に終わっていたため、もし履正社が敗れていた場合は近大附のような選出があったかもしれない。
【2015年】推薦…桐蔭〇
選抜地区内訳(阪神1/京滋3/奈和2+1)
ベスト4(京都2/奈良2)
ベスト8(大阪1/滋賀1)
ベスト8(滋賀1/和歌山1)
21世紀枠(和歌山1)
天理(奈良1位)…優勝
立命館宇治(京都2位)…準優勝
奈良大附(奈良2位)…ベスト4
龍谷大平安(京都1位)…ベスト4
(立)近江(滋賀1位)●2-6
(天)大阪桐蔭(大阪1位)●2-3
(奈)箕島(和歌山1位)●2-3
(龍)北大津(滋賀2位)●4-6
色々と異質な選考となった選考の始まりは兵庫勢の初戦敗退による全滅。大阪勢も大阪桐蔭の1勝のみで、ここまで阪神勢の存在感が薄い年は珍しい。主役は奈良/京都勢でそれぞれ2校ずつがベスト4入り。ベスト8は全試合が3点差以内の熱戦続きであったが、上記に書いたように大阪/兵庫は地域性から最優先。大阪桐蔭の選出に弊害は無かった。次に滋賀勢を比較した時に北大津が近江を上回る評価を得られず落選。近江と箕島の比較となった最終枠争いだが、21世紀枠に桐蔭が選ばれた事で箕島の地域性が損なわれたのが決め手。また初戦でPL学園(大阪2位)を破った評価も高く近江が選ばれた。