【近畿】過去選考を見る【2001~2005年】
こんにちは。
近畿大会も終わり、全国的に見ても残りは東京大会・九州大会のみですね。この時期になると21世紀の推薦候補が次々に決まってくる頃ですが果たしてどうなるでしょうか。
今日は2回に分けて、近畿の選考についてのお話をしていきます。過去記事に似たような記事は出してますが今日は年毎にまとめて詳しく書いていきます(4回に分けて書いていきます)
※寸評は独自に文章化したものです。
点差毎の過去選考は上記の記事を参考に。
赤色/青色…選抜確定
緑色…選抜落選
水色…21世紀枠にて選抜確定
【2001年】推薦…桐蔭×
選抜地区内訳(阪神4/京滋1/奈和2)
ベスト4(大阪2/兵庫1/京都1)
ベスト8(兵庫1/奈良1/和歌山1)
ベスト8(大阪1)
21世紀枠(和歌山1)
鳥羽(京都1位)…優勝
関西創価(大阪1位)…準優勝
神戸国際大附(兵庫1位)…ベスト4
浪速(大阪2位)…ベスト4
(関)智辯学園(奈良1位)●1-2
(浪)南部(和歌山1位)●3-5
(神)姫路工(兵庫3位)●0-3
(鳥)大阪桐蔭(大阪2位)●2-8
近畿最後の通常7枠の年。7枠の場合は初戦敗退校の可能性も考えられるが、準々決勝のスコアが競っていることもあり、すんなりベスト8から3校が当選した。まず、地域性/県順位で智辯学園/南部は申し分無し。最終枠を争う際に、大阪桐蔭は対戦相手の鳥羽が優勝/姫路工は対戦相手の神戸国際大附がベスト4と考えると内容的にはほぼイーブン。となると地域性だが、大阪は既にベスト4に2校勝ち上がっている点が決定打となり、姫路工が選ばれた。2000年以降は度々3校ルール(同府県から3校目を選ばない)で落とされる選考が多く、大阪桐蔭はこの年を含めて2度のルール適用で落選している。
【2002年】推薦…彦根東×
選抜地区内訳(阪神4/京滋1/奈和1)
ベスト4(大阪1/兵庫1/京都1/和歌山1)
ベスト8(大阪1/兵庫1)
ベスト8(滋賀1/奈良1)
21世紀枠(滋賀1)
報徳学園(兵庫1位)…優勝
金光大阪(大阪1位)…準優勝
平安(京都1位)…ベスト4
智辯和歌山(和歌山1位)…ベスト4
(金)三木(兵庫2位)●1-5
(報)大体大浪商(大阪2位)●1-8
(平)彦根東(滋賀3位)●0-10
(智)郡山(奈良1位)●1-8
この年から近畿6枠に。しかし三木を除く3校がコールド負けで選考は波乱の様相に。まずは内容面で非コールドが重視され三木が選出。残りはコールド負けなので初戦敗退校から選ぶ考えもあった(最有力は報徳学園に1点差の天理)。ただ天理の上位互換として郡山がいるため除外。地域性では彦根東/郡山が一歩リードし、特に彦根東は21世紀枠の近畿推薦も得ており好印象ではあったが、一般枠となると県順位が痛かった。大体大浪商は対戦相手の報徳学園が優勝/県順位&地域性で郡山に劣るものの、近年の大阪の充実度が評価の決め手となって当選した。力量>地域性という判断か。
【2003年】推薦…橋本×
選抜地区内訳(阪神4/京滋1/奈和1)
ベスト4(兵庫1/京都1/奈良1/和歌山1)
ベスト8(滋賀1)
ベスト8(兵庫1/和歌山2)
初戦敗退(大阪1)
21世紀枠(和歌山1)
平安(京都3位)…優勝
智辯和歌山(和歌山3位)…準優勝
東洋大姫路(兵庫3位)…ベスト4
斑鳩(奈良1位)…ベスト4
(平)近江(滋賀1位)●5-7
(智)箕島(和歌山2位)●4-7
(東)育英(兵庫1位)●1-2
(斑)南部(和歌山1位)●4-5
※近大附(大阪1位)●2-4
ベスト4に府県3位が3校の大波乱。しかし、優勝した平安に僅差で地域性も◎の近江はすんなりと決まった。残り3校の内で和歌山2校である事から県順位が下の箕島を除外。育英と南部で点差/対戦相手の勝ち上がり/地域性に全く差が無く、決め手に欠けていたところに初戦敗退の近大附が浮上。5枠目までに近畿2府4県の中で唯一大阪だけが選ばれておらず、過去に大阪が選出されなかった前例が無い/1984年にベスト4で落選した過去なども影響し近大附が逆転選出。地域性&過去選考が色濃く反映された選考となった。育英は同県の東洋大姫路に直接対決で敗れたのも影響したか。
【2004年】推薦…耐久×
選抜地区内訳(阪神3/京滋2/奈和1)
ベスト4(大阪1/兵庫1/京都1/奈良1)
ベスト8(兵庫1/滋賀1)
ベスト8(奈良1/和歌山1)
21世紀枠(和歌山1)
大阪桐蔭(大阪3位)…優勝
社(兵庫3位)…準優勝
斑鳩(奈良1位)…ベスト4
立命館宇治(京都1位)…ベスト4
(社)八幡商(滋賀1位)●0-3
(立)報徳学園(兵庫2位)●3-4
(斑)智辯和歌山(和歌山2位)●2-6
(大)高田商(奈良2位)●0-12
去年に続き3位校同士の決勝となったが、選考は去年とは違い波乱はそこまでなく2校が決まり。まずは内容面と県大会で社に勝利した評価が高く報徳学園が選出。残り3校で1番印象が強いのは高田商で、初戦に何とPL学園(大阪1位)にコールド勝ち。少しでも準々決勝で競っていれば可能性大だったが、流石にコールド負けを中和するには至らず。智辯和歌山も初戦で育英(兵庫1位)を破るなど勝ち上がりは良く、地域性も◎だったが八幡商とは地域性で差がつかず。むしろ県順位/公私立の影響が大きかったか、八幡商が最終枠に滑り込んだ。
【2005年】推薦…桜井×
選抜地区内訳(阪神3/京滋1/奈和2)
ベスト4(兵庫2/滋賀1/奈良1)
ベスト8(大阪1/和歌山1)
ベスト8(大阪1/京都1)
21世紀枠(奈良1)
神戸国際大附(兵庫1位)…優勝
育英(兵庫2位)…準優勝
八幡商(滋賀1位)…ベスト4
天理(奈良1位)…ベスト4
(育)大産大附(大阪3位)●2-3
(神)市和歌山商(和歌山1位)●1-2
(八)履正社(大阪1位)●8-15
(天)立命館宇治(京都3位)●4-5
兵庫決勝となったこの年は、兵庫2校に1点差で競り合い地域性◎の2校が選出。ベスト8の4校はいずれも地域性◎のためここでは差がつかず。内容面でまずコールド負けの履正社が除外。残り3校の中で県順位で優る/対戦相手の神戸国際大附が優勝した市和歌山商は安泰。残る大産大附/立命館宇治は初戦の相手が1位校という訳では無いが、大産大附はコールド勝ちで勝ち上がりはやや上。加えて、育英の初戦が福知山成美(京都1位)にコールド勝ちだった事も立命館宇治には痛手。こういった小さな差が最終的に影響して大産大附が選出された。とはいえ、やはり近大附同様に大阪0の危機が最大の決め手か。