Ropenの野球話

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【地区大会】各地区の直近の逆転選出を辿る(後編)

こんばんは。

ropen1205.hatenablog.com

この記事の続きです。

 

※この記事での逆転選出は北海道(ベスト4)/東北(ベスト4)/北信越(ベスト4)/関東(初戦敗退)/東京(ベスト4)/東海(ベスト4)/近畿(初戦敗退)/中国(ベスト8)/四国(ベスト8)/九州(ベスト8)以下で選出された場合を対象としています。

※不祥事での補欠当選を除く

 

【東海】2008年(初戦敗退/宇治山田商)

 

(決)常葉菊川(静岡1位)〇5-3●中京大中京(愛知3位)

(準)常葉菊川(静岡1位)〇10-3●常葉橘(静岡3位)

(準)中京大中京(愛知3位)〇8-0●三重(三重3位)

(準々)常葉菊川(静岡1位)〇5-2●市岐阜商(岐阜3位)

(準々)中京大中京(愛知3位)〇3-2●宇治山田商(三重1位)

(準々)常葉橘(静岡3位)〇2-1●中京(岐阜1位)

(準々)三重(三重3位)〇4-3●豊田大谷(愛知1位)

 

1枠目…常葉菊川/2枠目…中京大中京

3枠目…宇治山田商

補欠1位…市岐阜商/補欠2位…常葉橘

常葉菊川が神宮優勝で+された神宮枠(3枠目)の検討となった。順当ならベスト4の2校からだがコールド負けが響きベスト8も比較対象に。地域性と優勝校に善戦という意味合いでは市岐阜商が相応しいが、県順位と地域性/好投手平生が決め手となって宇治山田商が選出。初戦で3位校に敗戦(0勝)での逆転選出は好投手抜きには実現しなかったが選抜では1勝をあげ、次戦の智辯和歌山相手にも敗れはしたものの延長11回まで2失点に抑える能力の高さを見せた。期待の大きかった常葉菊川も同じく1勝止まりだったことを考えると、平生の153km計測のインパクトを含め良い選出だったように思える。

 

【近畿】2007年(初戦敗退/県和歌山商)

 

(決)報徳学園(兵庫1位)〇5-1●大阪桐蔭(大阪1位)

(準)報徳学園(兵庫1位)〇7-0●北大津(滋賀2位)

(準)大阪桐蔭(大阪1位)〇9-5●市川(兵庫2位)

(準々)報徳学園(兵庫1位)〇5-0●北陽(大阪2位)

(準々)大阪桐蔭(大阪1位)〇13-6●近江(滋賀1位)

(準々)北大津(滋賀2位)〇7-6●東洋大姫路(兵庫3位)

(準々)市川(兵庫2位)〇10-3●智辯和歌山(和歌山2位)

(初)北陽(大阪2位)〇5-3●県和歌山商(和歌山1位)

 

1枠目…報徳学園/2枠目…大阪桐蔭

3枠目…北大津/4枠目…市川

5枠目…北陽/6枠目…県和歌山商

補欠1位…近江/補欠2位…東洋大姫路

近畿は6枠の為、ベスト4の4校+ベスト8から2校を選ぶのが通例。準々決勝の4試合でスコア優位の北陽をまず選出し、東洋大姫路は同県から3校選出できない規定により除外。残り2校がコールド負けであることから初戦敗退校も含めて検討すると地域性と戦力の観点から県和歌山商と近江の2校に絞られ、滋賀は既に1校選ばれていたため県和歌山商が選出された。実績のある同県の智辯和歌山より上の評価を得たが、選抜では初戦敗退と期待に応えられず。ただ近畿王者の報徳学園を含む3校が初戦敗退/唯一のベスト8が大阪桐蔭だったことを考えると、どこを選んでも厳しかったか。

 

【中国】1989年(初戦敗退/松江東)

 

(決)広島工(広島1位)〇8-2●倉吉東(鳥取2位)

(準)広島工(広島1位)〇11-3●境(鳥取1位)

(準)倉吉東(鳥取2位)〇7-5●山陽(広島2位)

(準々)広島工(広島1位)〇10-1●下松工(山口2位)

(準々)倉吉東(鳥取2位)〇2-1●松江東(島根1位)

(準々)境(鳥取1位)〇8-1●松江商(島根2位)

(準々)山陽(広島2位)〇4-2●作陽(岡山2位)

 

1枠目…広島工/2枠目…倉吉東

3枠目…松江東

補欠1位…山陽/補欠2位…境

現行のトーナメントとは異なり各県2校ずつで枠は3が基本。その為、決勝2校で2枠を使い残りの1枠が議論された。ベスト4の2校は決勝2校と県被りで地域性で不利/県順位で優る境がコールド負けした事で山陽が優位となったが、ベスト8の中から唯一の1位校で地域性◎/好投手大淀の存在などもあり松江東が選ばれた。東海の例と似ており、今も昔も地域性と県順位が重んじられている事がわかる。選抜では1勝をあげ次戦では近大附に1点差まで迫る大健闘。初選抜で印象を残したがそれから30年以上甲子園に顔を出せていない。

 

【四国】2018年(ベスト8/高知)

 

(決)明徳義塾(高知1位)〇2-1●英明(香川1位)

(準)明徳義塾(高知1位)〇3-1●松山聖陵(愛媛1位)

(準)英明(香川1位)〇12-2●高松商(香川3位)

(準々)明徳義塾(高知1位)〇13-0●生光学園(徳島2位)

(準々)英明(香川1位)〇8-7●高知(高知2位)

(準々)松山聖陵(愛媛1位)〇8-6●大手前高松(香川2位)

(準々)高松商(香川3位)〇9-5●鳴門(徳島1位)

 

1枠目…明徳義塾/2枠目…英明

3枠目…松山聖陵/4枠目…高知

補欠1位…高松商/補欠2位…生光学園

明徳義塾が神宮優勝で得た枠を含め、1987年以来の四国4枠となった。決勝2校は順当に当選し、準決勝で明徳義塾に僅差の松山聖陵も文句無しの選出。4枠目は高松商のコールド負けでベスト8を含め候補に。地域性と県順位なら鳴門だが0勝/生光学園はコールド負けで外され、結果的には明徳義塾と県大会決勝で接戦&負けた松山聖陵明徳義塾と接戦で力量差が近いと判断され高知に落ち着いた。県被りの逆転選出は珍しいが、選抜では初戦に二桁失点で敗退と力量差を見誤ったか。結局四国4校の内、選抜は明徳義塾の1勝に終わった。

 

【九州】2012年(ベスト8/宮崎西)

 

(決)神村学園(鹿児島1位)〇8-1●九州学院(熊本1位)

(準)神村学園(鹿児島1位)〇6-2●別府青山(大分3位)

(準)九州学院(熊本1位)〇9-0●創成館(長崎1位)

(準々)神村学園(鹿児島1位)〇7-6●大分(大分2位)

(準々)九州学院(熊本1位)〇2-0●宮崎西(宮崎2位)

(準々)別府青山(大分3位)〇3-2●福岡工大城東(福岡2位)

(準々)創成館(長崎1位)〇2-0●情報科学(大分1位)

 

1枠目…神村学園/2枠目…九州学院

3枠目…別府青山/4枠目…宮崎西

補欠1位…創成館/補欠2位…大分

九州は4枠という事でベスト4の4校が順当に選ばれる。順当で無い時は準決勝でコールド負けした高校が存在する年で、この年は創成館が対象。ベスト8の4校含め4枠目の議論となったが、地域性で優位なのは創成館/宮崎西/福岡工大城東の3校。準々決勝のスコアで差がつかないので福岡1位を初戦で破った宮崎西が高く評価された。大分は神村学園に1点差も地域性の差が出たか。大接戦の選考となったが、選抜では初戦に愛工大名電に完敗と厳しい結果に。九州4校は決勝2校が1勝したのみだが、神村学園は選抜ベスト4の健大高崎に3-1/九州学院は選抜優勝の大阪桐蔭に5-3と意地を見せた。