【21世紀枠】山田/東播磨/和歌山東の3校の近畿大会校が府県選出となれば9年ぶり。しかし当時近畿推薦されたのは…
こんにちは。
昨日、2府4県の秋大会が終了しましたね。
各校お疲れさまでした!
さて、近畿大会に進む16校の中で秘かな賑わいを見せているのは「21世紀枠の近畿推薦枠がどの校になるか」というお話です。今大会であれば山田/東播磨/和歌山東の3校が21世紀枠の府県推薦になる可能性があり「この中から21世紀枠の近畿推薦校が出るんじゃないか」というのが一つの流れとしてあります。
ちなみに筆者は非出場校の中でも畝傍も可能性はあると思います。過去に近畿推薦の経験があり学校評価は既に上位3校よりも得ていると考えていいと思います。枠の都合で奈良3位でも近畿大会に進出できないのが残念ではありますが、3位決定戦で奈良大附に競り勝てたのは大きいですね。
最初の3校に話を戻しますと、学校評価はフラット(和歌山東は2度の県推薦があるものの近畿推薦は0)で見てます。偏差値だけ切り取るなら東播磨と山田は同じぐらい(準進学校)で和歌山東は総合教育の学校という部類ですので、畝傍のような偏差値70近辺の高校でない限り偏差値は気にしなくてもいいでしょう。近年は桐蔭/長田/膳所のような畝傍とほぼ同等の進学校(+近畿大会未出場)が21世紀枠に選ばれるケースも多いです。畝傍が過去に近畿推薦を得た時の戦績はベスト8でしたし、戦績を積んだ今年は選ばれてもおかしくはないです。
以上の理由もあり、3校はひたすら近畿大会で実績を積むこと(+良いプレゼンテーション)が必要になってきますが、ここで過去に近畿大会に進出した府県推薦校を紹介します。
※上記の記事からの抜粋です。
【近畿大会進出&府県推薦校】
※選抜出場校=赤字/近畿推薦校=青字
・◎は近畿6枠での選出
・▲は私立校
・()内はその年の近畿推薦校と戦績
2002年…◎三木/彦根東
2003年…▲大産大附
↑(橋本/和歌山ベスト8)
2004年…彦根東
↑(耐久/和歌山ベスト8)
2005年…▲三田学園
↑(桜井/奈良4位)
2006年…県和歌山商
2007年…◎県和歌山商
2009年…塔南/彦根東
2010年…向陽
2011年…守山
2012年…▲立命館/石山/那賀
↑(洲本/兵庫4位)
2014年…八日市/海南
2016年…▲阪南大高/平城
↑(長田/兵庫ベスト8)
2018年…◎乙訓/法隆寺国際
↑(膳所/滋賀ベスト8)
2019年…橿原/南部
↑(八尾/大阪ベスト16)
延べ22校の中で近畿推薦校は延べ7校(三木/乙訓を除く)と狭き門となっています。この中でも三木/乙訓/県和歌山商は「近畿6枠」での選出です。その為、21世紀枠として選抜に出場したのは彦根東/向陽/海南の3校です。
また、上記のまとめで最も大切なことは「近畿大会出場校からではなく非出場校が近畿推薦されたケースが7例もある」ということです。2003年と2005年は私立校が公立校に評価を逆転されたケースなので例外だとしても多く感じます。
調べてもらうとわかりやすいのですがこのケースが当てはまる場合の対象校のほとんどが進学校です。最低ラインでも偏差値60程度/年によれば偏差値70overの高校もあります。加えて伝統校であることが多いです。今年であれば畝傍が直近の三校(長田/膳所/八尾)と瓜二つな存在であり、非出場校でも近畿推薦される理由としては十分なものがあると思います。直近の三校はベスト8ですけど畝傍は奈良3位なのもその可能性を高めていますね。
次に上のデータに府県大会+近畿大会の成績を付け足していきます。
・◆はコールド負け
【2002年】
◎三木(兵庫2位/ベスト8)
彦根東(滋賀3位/ベスト8◆)
【2003年】
▲大産大附(大阪3位/初戦敗退◆)
【2004年】
彦根東(滋賀3位/初戦敗退)
【2005年】
▲三田学園(兵庫3位/初戦敗退)
【2006年】
県和歌山商(和歌山2位/初戦敗退◆)
【2007年】
◎県和歌山商(和歌山1位/初戦敗退)
【2009年】
塔南(京都3位/初戦敗退◆)
彦根東(滋賀2位/初戦敗退)
【2010年】
向陽(和歌山2位/初戦敗退)
【2011年】
守山(滋賀2位/ベスト8)
【2012年】
▲立命館(京都2位/初戦敗退)
石山(滋賀3位/初戦敗退)
那賀(和歌山1位/初戦敗退)
【2014年】
八日市(滋賀3位/初戦敗退◆)
海南(和歌山2位/初戦敗退)
【2016年】
▲阪南大高(大阪3位/ベスト8◆)
平城(奈良3位/初戦敗退◆)
【2018年】
◎乙訓(京都1位/ベスト4)
法隆寺国際(奈良3位/ベスト8◆)
【2019年】
橿原(奈良2位/初戦敗退◆)
南部(和歌山3位/初戦敗退◆)
近年、府県推薦される近畿大会出場校はコールド負け→近畿推薦を逃すケースが非常に多いです。コールド負けで近畿推薦されたのは2006年の県和歌山商が最後という事から「コールド負けをしないこと」がいかに大切かを物語っていると思います。
加えて大切なことは「名だたる強豪校相手に接戦を演じ爪痕を残すこと」です。もちろん勝つに越したことはありませんが、負けても大健闘と思わせる試合の有無で評価がかなり変わってきます。例えば2014年の海南は初戦敗退に終わったものの、大阪王者である履正社相手に●1-2。2010年の向陽も初戦敗退ながら、奈良王者である天理相手に●3-4と選出も納得のスコアであると思います。