【福島/新潟】東日大昌平と加茂暁星が目指すW記録とは【県1位】
こんにちは。
皆さんは福島/新潟の高校野球を牽引している存在はどの校と考えていますか?おそらく大半の人は福島なら「聖光学院」で新潟なら「日本文理」を思い浮かべると思います。
しかしながら今秋はその両校がよもやの敗退。去年もそれぞれ地区大会に出場できていないので「波乱」というには厳しすぎるかもしれませんが、2015~2018年にかけて両校とも県大会V4を成し遂げてきただけに県内の潮目が変わってきているのかもしれません。その潮目をくっきりさせるだけの実績を他校が残せているのか…という部分に今日は注目して見ていこうと思います。
※この記事は21世紀枠で選出された高校を除きます。
まずは上記の図を見て頂けたら分かると思うのですが、21世紀に突入してから福島県は「聖光学院が県1位」で新潟県は「日本文理が県1位」で無いと選抜に出場できていないという現状です。以下が福島県1位/新潟県1位の内訳です。
※赤色は選抜/青色は補欠
2000年…学法石川(ベスト8)
2001年…光南(初戦敗退)
2002年…聖光学院(初戦敗退)
2003年…日大東北(初戦敗退)
2004年…聖光学院(初戦敗退)
2005年…光南(初戦敗退)
2006年…聖光学院(準優勝)
2007年…聖光学院(準優勝)
2008年…聖光学院(ベスト8)
2009年…聖光学院(初戦敗退)
2010年…聖光学院(ベスト8)
2011年…聖光学院(準優勝)
2012年…聖光学院(準優勝)
2013年…日大東北(初戦敗退)
2014年…日大東北(ベスト8)
2015年…聖光学院(初戦敗退)
2016年…聖光学院(ベスト4)
2017年…聖光学院(優勝)
2018年…聖光学院(初戦敗退)
2019年…学法福島(初戦敗退)
ちなみに聖光学院の選抜5回という記録は八戸学院光星(8回)/仙台育英(6回)に次いで東北3位な為、聖光学院にありがちなイメージ「内弁慶」とは少しかけ離れているのかなと思います。上記2校と比較すると甲子園で勝ててないのは確かに課題ではありますが、少なくとも東北地区では福島他校と比較される実績ではありません。更に県1位通過に関しては「東北大会初戦で他県の3位校と当たる可能性が高い」という中でこの勝率の差というのは寂しいものがあります。
2000年…日本文理(初戦敗退)
2001年…新潟明訓(初戦敗退)
2002年…日本文理(ベスト8)
2003年…長岡(初戦敗退)
2004年…新潟明訓(ベスト4)
2005年…日本文理(準優勝)
2006年…日本文理(優勝)
2007年…日本文理(初戦敗退)
2008年…日本文理(優勝)
2009年…中越(ベスト8)
2010年…日本文理(準優勝)
2011年…北越(初戦敗退)
2012年…日本文理(初戦敗退)
2013年…日本文理(優勝)
2014年…中越(ベスト4)
2015年…日本文理(ベスト8)
2016年…日本文理(ベスト4)
2017年…日本文理(ベスト8)
2018年…日本文理(ベスト8)
2019年…北越(ベスト4)
こちらは福島とは少し異なり、日本文理以外でも北信越で戦える高校が揃ってきている印象です。去年の北越はあと1勝で選抜でしたし、日本文理自体も初戦でコケる事は少ないのでどこが出ても期待できる状態まで県レベルは押し上がっているのではないでしょうか。去年の加茂暁星は初戦が敦賀気比(福井1位)と厳しい組み合わせでしたが、今年は初戦が他県3位濃厚な中で去年とは違う戦いを見せられるか注目ですね。
東日大昌平は1997年の平工(福島2位)以来。
→福島1位に限定すると1995年の清陵情報以来。
この2県は21世紀枠での選出も多い為そこまで2校以外の高校が選抜に出場できていないイメージは湧かないかもしれませんが、この2校の勢力図を大きく塗り替える為にはやはり東北/北信越で勝ち抜ける高校の誕生を期待したいところです。奇しくも今年の優勝校は聖光学院を破った東日大昌平/日本文理を破った加茂暁星という2校の組み合わせ。この2校の東北/北信越での勝ち進みに今後注目していきたいです。