近畿2府4県の高校野球秋季大会展望(兵庫編)

こんばんは、今回は兵庫編です。

※昨日の試合内容が含まれた記事ではありません。

小話ですが、全国各地でぼちぼち有力校が負けた！という話が入ってくる頃ですね。昨日で言えば秋田優勝の本命であった明桜が負けてしまいましたが、東北の括りでは去年に引き続き福島の聖光学院も敗退していますし今秋の東北大会には初顔も多く見られそうな気配はありますね。個人的にはどこが仙台育英と競ってくるかという部分に注目しています。

・詳しい2府4県の試合結果/トーナメントは以下のURLにて。
https://www.高校野球.online/senbatsu-koshien-team

【兵庫】

兵庫ではシード制＋地区ごとに予選を行いA～Dの4ブロックにそれぞれ8校、計32校で県大会を行います。そこからトーナメントでベスト4を決め、A－Bの勝ち残り/C－Dの勝ち残りの組み合わせで準決勝を行い、勝ち残った2校は近畿大会進出(決勝で1位通過/2位通過を決めます)。負けた2校で3位決定戦を行い、勝った方が近畿大会進出(3位通過)となっています。過去10年間の順位はこちら。

県(近畿)	県1位	県2位	県3位	選抜	県1位	県2位	県3位
2010年	神国大付(初)	加古川北(8)	報徳学園(4)	⇒	×	加古川北(8)	報徳学園(初)
2011年	報徳学園(初)	関西学院(初)	育英(初)	⇒	×	×	×
2012年	報徳学園(準)	神国大付(初)	関西学院(初)	⇒	報徳学園(初)	×	×
2013年	報徳学園(4)	三田松聖(8)	市川(初)	⇒	報徳学園(初)	×	×
2014年	神国大付(初)	報徳学園(初)	津名(初)	⇒	×	×	×
2015年	明石商(4)	報徳学園(8)	神港学園(初)	⇒	明石商(8)	×	×
2016年	神国大付(準)	報徳学園(8)	育英(初)	⇒	神国大付(初)	報徳学園(4)	×
2017年	明石商(初)	西脇工(初)	神港学園(初)	⇒	×	×	×
2018年	明石商(準)	神国大付(初)	報徳学園(8)	⇒	明石商(4)	×	×
2019年	報徳学園(初)	明石商(8)	神国大付(初)	⇒	×	明石商〇	×

左半分は県順位/()内は近畿大会順位になります。
右半分は県順位/()内は選抜順位になります。

【寸評】

2010年代は神国大付/報徳学園/明石商の3校で優勝を分け合う形となっています。この3校の中でも神国大付は5度の近畿大会出場も4度の初戦敗退と近畿で勝ち進めず、報徳学園/明石商との差が表れています。また、この3校以外は近畿大会出場が高い壁となっており、公立校の層の厚さをもってしても明石商以外では加古川北/津名/西脇工とここ10年では3校のみとなっています。

去年の兵庫を制した報徳学園はDブロックの激戦区に。同ブロックには古豪の東洋大姫路＆神港学園/21世紀枠での選抜出場経験がある洲本/公立実力校の社/今夏の独自大会で明石商に勝ち優勝を決めた神戸第一とタレント揃いですが、同ブロック最大の壁は神戸国際大付になると思います。去年は揃って近畿大会に出場(直接対決は無し)でしたが、今年は最激戦区で1つの椅子を争うこととなりました。

明石商は公立のタレント集うBブロックに。3年前の秋準V校である西脇工/洲本同様に21世紀枠での選抜出場経験がある長田、私立では古豪の滝川二の4校が中心でしょうか。新チームでごそっと戦力は変わったとはいえ、やはり明石商本命になるのかなぁというブロックではあります。

残るAブロックは今夏の独自大会を制した東播磨/同じく独自大会でベスト16の市立尼崎＆甲南＆姫路飾西/近年の実績は私立3校に次ぐ育英と、飛びぬけて本命がいるわけではないですね。Cブロックもまた、育英と似たような近年の実績を持つ関西学院以外は…という感じですね、後は須磨翔風でしょうか。この2ブロックから少なくとも1校は近畿大会に進出する訳ですけれども、それを予想するのはほんと難しいです。

兵庫は昨日の時点でベスト16を争う県大会が始まりました。近畿大会出場の3枠をかけて、各校の頑張りに期待しています。そして、明日以降に(滋賀＆京都編)/(奈良＆和歌山編)を書けたらなぁと思っています。