【選抜】組み合わせ決定&ベスト8を予想してみる/+α秋の成績付き
こんにちは。
選抜組み合わせ決定しましたね。
個人的な予想を立ててみたいと思います。
赤字…本命
青字…対抗
Aブロック(1~4)
1 神戸国際大附(兵庫/近畿)
2 北海(北海道)
3 明徳義塾(高知/四国)
4 仙台育英(宮城/東北)
Bブロック(5~8)
5 健大高崎(群馬/関東)
6 下関国際(山口/中国)
7 宮崎商(宮崎/九州)
8 天理(近畿/奈良)
Cブロック(9~12)
9 三島南(静岡/東海)
11 東海大相模(神奈川/関東)
12 東海大甲府(山梨/関東)
Dブロック(13~16)
13 具志川商(沖縄/九州)
14 八戸西(青森/東北)
15 福岡大大濠(福岡/九州)
16 大崎(長崎/九州)
Eブロック(17~20)
17 明豊(大分/九州)
18 東播磨(兵庫/近畿)
19 市和歌山(和歌山/近畿)
20 県岐阜商(岐阜/東海)
Fブロック(21~24)
21 智辯学園(奈良/近畿)
22 大阪桐蔭(大阪/近畿)
23 広島新庄(広島/中国)
24 上田西(長野/北信越)
Gブロック(25~28)
25 東海大菅生(東京)
26 聖カタリナ(愛媛/四国)
27 柴田(宮城/東北)
28 京都国際(京都/近畿)
Hブロック(29~32)
29 常総学院(茨城/関東)
31 中京大中京(愛知/東海)
32 専大松戸(千葉/関東)
★各代表の秋成績
【北海】北海道1位
支部予選…4勝0敗
道予選…5勝0敗
〇24-1 石狩翔陽
〇12-2 札幌龍谷
〇12-0 札幌啓成
〇6-1 立命館慶祥
〇4-0 帯広農
〇7-1 旭川大高
〇10-0 札幌日大
〇6-0 知内
〇1-0 旭川実
【仙台育英】宮城1位/東北優勝
県予選…5勝0敗
東北予選…4勝0敗
〇11-4 古川工
〇10-0 仙台城南
〇9-0 東陵
〇12-2 柴田
〇3-0 東北
〇7-0 湯沢翔北
〇11-2 羽黒
〇1-0 花巻東
〇18-1 柴田
【柴田】宮城3位/東北準優勝
県予選…5勝1敗
東北予選…4勝1敗
〇7-0 白石
〇7-2 学院榴ヶ岡
〇7-1 聖和学園
〇6-1 仙台一
●2-12 仙台育英
〇8-4 古川学園
〇7-2 学法石川
〇6-2 八戸学院光星
〇15-10 東日大昌平
〇6-0 日大山形
●1-18 仙台育英
県予選…5勝0敗
北信越予選…4勝0敗
〇2-0 坂井
〇10-1 啓新
〇8-2 金津
〇10-3 北陸
〇12-5 福井商
〇5-0 富山北部・水橋
〇7-4 新潟明訓
〇5-4 関根学園
〇16-5 上田西
【上田西】長野2位/北信越準優勝
地区予選…4勝0敗
県予選…3勝1敗
北信越予選…3勝1敗
〇11-0 作久平総合
〇9-3 小諸
〇10-3 小諸商
〇10-9 佐久長聖
〇11-3 長野
〇6-0 飯田OIDE長姫
〇5-2 松商学園
●9-16 佐久長聖
〇10-1 福井商
〇10-3 日本航空石川
〇5-4 星稜
●5-16 敦賀気比
【健大高崎】群馬1位/関東優勝
県予選…6勝0敗
関東予選…4勝0敗
〇15-0 吉井
〇7-0 市桐生商
〇8-6 高崎商
〇10-7 前橋育英
〇12-3 館林
〇5-0 前橋商
〇6-1 日本航空
〇8-1 国学院栃木
〇9-2 専大松戸
〇9-7 常総学院
【常総学院】茨城2位/関東準優勝
地区予選…3勝0敗
県予選…4勝1敗
関東予選…3勝1敗
〇2-0 牛久
〇4-1 東洋大牛久
〇14-0 牛久栄進
〇7-2 茨城キリスト
〇1-0 つくば秀英
〇9-2 石岡一
〇5-2 藤代
●3-4 鹿島学園
〇9-0 前橋商
〇9-1 木更津総合
〇10-0 東海大甲府
●7-9 健大高崎
【東海大甲府】山梨1位/関東ベスト4
県予選…5勝0敗
関東予選…2勝1敗
〇9-2 甲府一
〇11-1 日大明誠
〇6-3 甲府工
〇7-3 富士学苑
〇10-2 日本航空
〇8-1 細田学園
〇2-1 東海大相模
●0-10 常総学院
【専大松戸】千葉3位/関東ベスト4
地区予選…1勝0敗
県予選…5勝1敗
関東予選…2勝1敗
〇26-1 浦安
〇1-0 市千葉
〇7-0 長狭
〇8-0 幕張総合
〇7-6 千葉学芸
●3-6 東京学館
〇9-1 千葉英和
〇8-0 鹿島学園
〇6-0 鎌倉学園
●2-9 健大高崎
【東海大相模】神奈川1位/関東ベスト8
地区予選…2勝0敗
県予選…5勝0敗
関東予選…1勝1敗
〇7-0 麻布大附
〇10-0 上溝南
〇10-2 座間
〇13-4 立花学園
〇6-0 横浜商
〇9-1 横浜
〇8-2 鎌倉学園
〇7-0 石橋
●1-2 東海大甲府
【東海大菅生】東京1位
地区予選…2勝0敗
都予選…6勝0敗
〇21-0 都小川
〇19-0 順天
〇15-1 本郷
〇10-0 目黒日大
〇10-2 桜美林
〇5-1 日大二
〇7-5 関東一
〇6-1 日大三
【中京大中京】愛知1位/東海優勝
県予選…6勝0敗
東海予選…3勝0敗
〇8-1 名古屋国際
〇6-3 星城
〇8-1 愛産大三河
〇9-2 誉
〇8-4 至学館
〇7-1 東邦
〇7-0 海星
〇7-0 三重
〇7-6 県岐阜商
【県岐阜商】岐阜1位/東海準優勝
地区予選…2勝0敗
県予選…5勝0敗
東海予選…2勝1敗
〇7-0 加納
〇18-1 岐山
〇7-0 土岐商
〇7-3 市岐阜商
〇6-1 麗澤端浪
〇5-4 中京
〇3-2 大垣商
〇7-0 東邦
〇6-0 岐阜第一
●6-7 中京大中京
【智辯学園】奈良2位/近畿優勝
県予選…4勝1敗
近畿予選…4勝0敗
〇5-3 郡山
〇12-2 平城
〇10-0 高田
〇3-1 奈良大附
●2-8 天理
〇9-8 滋賀学園
〇8-3 龍谷大平安
〇4-1 市和歌山
〇7-3 大阪桐蔭
【大阪桐蔭】大阪1位/近畿準優勝
府予選…7勝0敗
近畿予選…3勝1敗
〇8-1 渋谷
〇10-0 近大附
〇24-0 千里
〇8-1 箕面学園
〇15-1 興国
〇8-3 履正社
〇8-1 東海大仰星
〇8-0 長田
〇11-4 天理
〇12-5 京都国際
●3-7 智辯学園
【市和歌山】和歌山1位/近畿ベスト4
新人戦…4勝1敗
県予選…3勝0敗
近畿予選…2勝1敗
〇5-0 橋本
〇7-1 耐久
〇10-0 南部
〇6-3 智辯和歌山
●2-6 和歌山東
〇11-2 和歌山南陵
〇5-4 智辯和歌山
〇8-2 和歌山東
〇2-1 東播磨
〇2-0 智辯和歌山
●1-4 智辯学園
【京都国際】京都3位/近畿ベスト4
府予選…5勝1敗
近畿予選…2勝1敗
〇9-2 京都廣学館
〇10-0 洛西
〇4-0 洛東
〇11-0 京都外大西
●1-3 龍谷大平安
〇3-2 東山
〇4-3 和歌山東
〇6-5 神戸国際大附
●5-12 大阪桐蔭
【神戸国際大附】兵庫1位/近畿ベスト8
地区予選…2勝0敗
県予選…6勝0敗
近畿予選…1勝1敗
〇8-1 神戸高塚
〇10-0 須磨学園
〇6-0 三田学園
〇2-1 神戸第一
〇4-2 社
〇6-1 神戸弘陵
〇10-0 神戸村野工
〇2-0 東播磨
〇5-2 近江
●5-6 京都国際
【天理】奈良1位/近畿ベスト8
県予選…5勝0敗
近畿予選…1勝1敗
〇7-0 法隆寺国際
〇9-0 橿原
〇11-6 御所実
〇7-0 畝傍
〇8-2 智辯学園
〇2-1 乙訓
●4-11 大阪桐蔭
【広島新庄】広島1位/中国優勝
地区予選…1勝0敗
県予選…5勝0敗
中国予選…4勝0敗
〇30-0 上下・日影館
〇5-1 崇徳
〇9-2 市呉
〇9-2 広陵
〇8-1 西条農
〇1-0 盈進
〇10-0 鳥取西
〇3-2 桜ケ丘
〇4-3 鳥取城北
〇3-2 下関国際
【下関国際】山口2位/中国準優勝
県予選…5勝1敗
中国予選…3勝1敗
〇8-5 宇部商
〇5-2 長門
〇7-1 山口鴻城
〇8-5 柳井学園
〇8-6 宇部鴻城
●3-5 桜ケ丘
〇8-1 西条農
〇5-1 岡山学芸館
〇12-0 米子東
●2-3 広島新庄
県予選…3勝1敗
中国予選…2勝1敗
〇10-1 倉吉北
〇10-0 倉吉東
〇3-2 境
●10-11 米子東
〇7-4 浜田
〇7-4 宇部鴻城
●3-4 広島新庄
【明徳義塾】高知1位/四国優勝
県予選…4勝0敗
四国予選…3勝0敗
〇6-0 高知商
〇10-0 中村
〇9-0 高知中央
〇6-0 高知
〇5-0 英明
〇9-2 鳴門
〇5-1 聖カタリナ
【聖カタリナ】愛媛1位/四国準優勝
地区予選…1勝0敗
県予選…4勝0敗
四国予選…2勝1敗
〇9-0 北条
〇5-1 今治西
〇12-0 吉田
〇6-1 小松
〇11-1 松山城南
〇4-1 高松商
〇3-2 小松
●1-5 明徳義塾
【大崎】長崎1位/九州優勝
県予選…5勝0敗
九州予選…4勝0敗
〇6-2 島原
〇12-4 西海学園
〇9-2 瓊浦
〇6-0 長崎西
〇7-3 長崎日大
〇9-2 開新
〇3-2 延岡学園
〇3-2 明豊
〇5-1 福岡大大濠
【福岡大大濠】福岡1位/九州準優勝
県予選…7勝0敗
九州予選…3勝1敗
〇26-2 浮羽工
〇17-0 大宰府
〇12-3 福岡工
〇8-6 裕誠
〇7-3 自由ヶ丘
〇8-2 北筑
〇4-3 九州国際大附
〇3-1 大分商
〇3-0 具志川商
〇2-0 宮崎商
●1-5 大崎
【宮崎商】宮崎1位/九州ベスト4
県予選…6勝0敗
九州予選…2勝1敗
〇8-0 富島
〇1-0 小林西
〇8-0 宮崎第一
〇18-0 都城工
〇8-6 宮崎日大
〇14-9 延岡学園
〇8-1 長崎日大
〇9-3 東明館
●0-2 福岡大大濠
【明豊】大分1位/九州ベスト4
県予選…5勝0敗
九州予選…2勝1敗
〇9-2 大分工
〇9-1 日田・安心院
〇13-2 大分舞鶴
〇10-1 藤蔭
〇20-0 大分商
〇4-1 九州国際大附
〇6-4 神村学園
●2-3 大崎
【具志川商】21世紀枠
県予選…5勝1敗
九州予選…1勝1敗
〇7-4 名護商工
〇9-2 連合チーム
〇11-4 美来工
〇8-3 宮古
〇3-2 興南
●0-8 沖縄尚学
〇4-2 東海大星翔
●0-3 福岡大大濠
【三島南】21世紀枠
地区予選…4勝1敗
県予選…2勝2敗
〇5-1 吉原
〇11-9 裾野
〇2-0 富士宮西
●3-10 御殿場西
〇9-5 星陵
〇4-2 浜名
〇3-1 静岡
●1-9 常葉大菊川
●2-5 加藤学園
【八戸西】21世紀枠
地区予選…1勝1敗
県予選…4勝1敗
東北予選…1勝1敗
〇17-4 八戸工
●2-3 八戸学院光星
〇10-0 東奥学園
〇9-6 東奥義塾
〇7-1 八戸工大一
〇8-0 青森
●3-14 八戸学院光星
〇10-3 福島商
●1-2 花巻東
地区予選…2勝1敗
県予選…5勝1敗
近畿予選…0勝1敗
●2-3 小野
〇4-2 明石
〇11-1 西脇
〇3-1 加古川西
〇10-6 柏原
〇2-1 市尼崎
〇1-0 育英
〇7-0 長田
●0-2 神戸国際大附
●1-2 市和歌山
【大阪】21世紀公立ベストナイン①
こんにちは。
今回からは近畿の府県別に公立限定のベストナインを組んでみたいと思います。ルールは①1校につき1大会のみ(春・秋は近畿大会/夏・秋は甲子園を含む)/②2001年の春大会から2020年の秋大会までを対象とする/③戦績のみならず印象に残った校も対象とする。以上の設定で組んでみたいと思います。
1…桜宮(2010年/夏)
・21年ぶりに大阪桐蔭が夏に土
2…箕面東(2008年/夏)
・全国制覇校を最も苦しめた存在
3…汎愛(2011年/春)
・16年ぶりに春の近畿大会へ
4…大冠(2017年/夏)
・猛打で甲子園へあと1勝
5…桜塚(2002年/春)
・履正社を含め強豪を連破
6…寝屋川(2018年/春)
・あと1アウトで逃した金星
7…布施(2005年/秋)
・高い投手力で近畿王者に接戦
8…羽曳野(2008年/夏)
・単独チームの最後の夏で快進撃
9…山田(2020年/秋)
・26年ぶりに秋の近畿大会へ
【桜宮】府ベスト8
〇10-3 汎愛
〇5-2 大阪桐蔭
〇8-2 狭山
〇9-6 東海大仰星
●0-1 大体大浪商
「大阪で最も甲子園に近い公立校」を考える時に桜宮が1番手となる人は多いだろう。21世紀に限ると夏&秋でベスト8入りが計10回、春は2009年に履正社を破っての準優勝と公立屈指の実績を誇る。その中でこの大会をピックアップしたのは言うまでも無く大阪桐蔭への白星によるもので、1989年の四条畷以来となる公立校の勝利となった。ちなみに大阪桐蔭が21世紀に府内の公立校に敗れたのは、春夏秋含めてもこの試合だけである。この試合も含め初戦で汎愛にコールド勝ち/5回戦で東海大仰星に競り勝つなど投打に充実していたが、準々決勝で大体大浪商に惜敗し公立勢はベスト4に進めず。
【箕面東】府ベスト4
〇10-0 茨木工科
〇9-2 汎愛
〇4-0 金光大阪
〇3-0 大冠
●1-2 大阪桐蔭
かつては2003年まで夏9連敗を喫していた校が2004年に一変し夏3勝。その後の10年間で夏ベスト8入りが5回と急成長を遂げた。特に2008年はベスト4入りし、準決勝で大阪桐蔭相手に延長戦にもつれ込む熱戦に。サヨナラ負けで決勝進出はならなかったが、汎愛/金光大阪/大冠と実力校が続いた3試合で計2失点は実力の証である。そして4年後の夏大会でも、4回戦で大阪桐蔭と当たり0-2の善戦。両年とも大阪桐蔭が選手権優勝を果たした事で箕面東との試合が再注目された。その2年後も、5回戦で大阪桐蔭と当たったがこの試合はコールド負け。この年を境に夏は6年間で1勝のみと再起を期待したい。
【汎愛】府準優勝/近畿初戦敗退
〇7-0 常翔啓光学園
〇9-2 高石
〇4-1 大塚
〇4-0 星翔
〇11-4 大商大高
〇7-4 大商大堺
●1-8 大阪桐蔭
●2-7 明石商
桜宮/大冠と並び立つ公立の雄。ここ5年で夏ベスト8入り2回と、近年も実力の高さを見せているがハイライトは2011年の春大会である。決勝までの7試合で計63得点の猛打を見せ、開催地の恩恵で大阪3枠の年に近畿大会出場を確定させた。しかし決勝では藤浪の前に3安打に抑え込まれ準優勝。近畿大会では明石商との公立校対決となったが、この試合でも中盤まで無得点と投打で噛み合わなかった。それでも1995年の市岡以来となる春の近畿大会出場の実績は、大阪の公立校に大きな影響を与えたことに違いない。注目される中で臨んだ夏大会は、2回戦で履正社にコールド負けと悔しい結果に。
【大冠】府準優勝
〇10-0 桜塚
〇13-1 緑風冠
〇8-4 東海大仰星
〇8-2 北野
〇3-2 大阪偕星
〇10-0 春日丘
〇3-1 上宮
●8-10 大阪桐蔭
4年前の夏の決勝は記憶に新しい人も多いだろう。元々創部4年目の夏で3勝+上宮に1点差の善戦と早くから頭角を現し、2008年の夏に初ベスト8/2015年の夏に初ベスト4と着実に力をつけていった。そして2017年の夏は、19年前の夏の準優勝校である桜塚に白星スタート。これが運命か、実力校続きの組み合わせも投打に充実感漂う戦いぶりで白星を重ね、桜塚以来となる夏決勝の舞台に立った。決勝の大阪桐蔭相手にも猛打で追い上げたものの、エースの疲労も響き惜しくも及ばなかった。その後、翌年の夏はベスト8/翌々年はベスト16と、毎夏安定した成績を残しているが強豪私立が壁となっている。
【桜塚】府ベスト4
〇7-1 美原
〇2-0 大冠
〇5-1 履正社
〇5-4 桜宮
〇4-2 東海大仰星
●0-11 大阪桐蔭
1998年の夏準優勝校として有名だが、1966年の夏も準優勝と古くから実績のある校である。2002年の春は序盤から強敵続きの組み合わせとなったが、接戦でも逆転を許さない高い投手力が際立ったベスト4進出であった。しかし、準決勝ではエースが大阪桐蔭に打ち込まれ完敗。迎えた夏も3回戦で金光大阪にコールド負けと繋げられなかった。その後は春夏秋とそれぞれでベスト8入りを経験し、特に2010年の夏は準々決勝で近大附に5-7と競り合った。しかし近年では3回戦までの敗退が続いており、再び大会終盤まで勝ち上がりたい。
【寝屋川】府ベスト8
〇5-0 港
〇7-6 大院大高
〇10-1 大商大高
〇7-0 刀根山
●4-5 大阪桐蔭
戦前に設立された伝統のある進学校であり、計3回の全国経験がある古豪。1950年代が全盛期で、その後は私立の隆盛に押されても今に至るまで上位をうかがう存在となっている。その中にあって、近年注目された2018年の春の準々決勝の試合。選抜を制し難なく春を勝ち上がってきた大阪桐蔭との一戦は、先制点を許すも8回に4点を取り4-1と逆転。裏で2点を返されるも1点リードで9回裏に突入し2アウトまで追い込んだ。しかし、失策から畳みかけられ逆転サヨナラ負け。大阪桐蔭はその後、春の大阪&近畿/夏の大阪&選手権と計4冠を掴み取り、寝屋川は夏ベスト8入りと注目の1戦を糧に躍動した。
【布施】府ベスト8
〇3-1 大阪青凌
〇7-0 山田
〇7-0 藤井寺工
〇6-2 清教学園
〇6-1 泉尾工
●2-4 履正社
こちらも寝屋川同様に戦前に設立された校ではあるが全盛期は平成直前から。かつては1988年にPL学園を破っての夏ベスト4などと目立った活躍もあり、2000年を過ぎても安定した成績を残した。2005年の秋は、ベスト8までの5試合で4失点と崩れる事の無い試合を続け準々決勝へ。履正社相手に4失点と投手力の高さは健在だったが、打線は9回に2点を返すも及ばなかった。この6試合全体を通しての安定感が評価され、21世紀枠の府推薦に選ばれたが地区推薦には選ばれず。その後も2010年前後までは中位以上に名を連ねていたが、最近は初戦敗退も多く巻き返しに期待がかかる。
【羽曳野】府ベスト4
〇11-0 美原
〇7-5 富田林
〇5-3 上宮
〇10-3 阿倍野
〇6-5 三国丘
●6-18 PL学園
創部5年目で夏ベスト16入りと長きにわたって平均2勝前後を叩き出してきた校も、単独チームでの出場は2008年が最後。これまで夏ベスト8に名を連ねた事が無かったが、3回戦で上宮/準々決勝で三国丘と実力校に競り勝ち、最後の夏にベスト4入りを果たした。夏でPL学園との初対決となった準決勝では序盤から大差がつく苦しい展開に。それでも9回を戦い抜き6点を重ね、最後まで意地を見せた。翌夏は懐風館との連合チームで大会に参戦し、4回戦でまたもPL学園との再戦に。敗れはしたものの0-3と競った試合に持ち込んだ点に成長を感じさせた。2011年以降は併合となり懐風館の名で出場している。
【山田】府3位/近畿初戦敗退
〇7-5 桃山学院
〇不戦勝 清教学園
〇4-2 浪速
〇7-4 上宮
〇5-4 大産大附
●1-11 東海大仰星
〇2-1 履正社
●1-4 龍谷大平安
2020年の大阪を最も騒がせた校は、今年の大会にも大きな期待を寄せられている。とはいえ急に強くなった訳では無く、1993年の春にベスト4/1994年の夏にベスト16と早くから結果を残し続けてきていた中での快挙である。対戦相手がオール私立という組み合わせの中で、接戦をものにする野球が機能し準決勝へ。東海大仰星相手には崩れてしまったが3位決定戦の履正社相手に立て直し、先制点を許しても粘り強く最少失点に留めた事で9回の逆転を呼び込んだ。近畿大会でも龍谷大平安相手に1-4と健闘し、大阪待望の21世紀枠への期待も高まったが近畿推薦で落選。それでも2021年の成長が待ち遠しい。
【選抜】智辯学園/大阪桐蔭/市和歌山/神戸国際大附/天理の初戦を過去戦績で振り返る
こんにちは。
選抜の組み合わせが決まるまであと1週間ですね。今回は、近畿出場5校の2000年以降の春夏戦績を振り返ってみようと思います。
※地区別→赤…勝ち越し/青…負け越し
※校名↓
赤…対戦相手が優勝
青…対戦相手が準優勝
緑…対戦相手がベスト4
紫…対戦相手がベスト8
※〇内の番号は前年秋の成績
【智辯学園】初戦…11勝4敗
北海道…0勝0敗
東北…3勝2敗(初戦③)
関東…3勝3敗(初戦②)
東京…0勝2敗
北信越…1勝0敗(初戦①)
東海…2勝1敗(初戦③)
近畿…3勝2敗(初戦①)
中国…2勝0敗(初戦②)
四国…2勝3敗(初戦②)
九州…3勝1敗(初戦①)
春 9勝6敗(優勝1回)
※01/12/14/16/17/18/20年
●2-5 桐光学園(神奈川①/関東⑧)
〇5-2 早鞆(山口①/中国④)
●1-2 関東一(東京①)
〇7-2 三重(三重①/東海①)
●4-5 佐野日大(栃木①/関東④)
〇4-1 鹿児島実(鹿児島①/九州④)
〇6-0 滋賀学園(滋賀③/近畿②)
〇2-1 龍谷大平安(京都①/近畿④)
〇2-1 高松商(香川②/四国①)
〇9-0 熊本工(熊本②/九州④)
●1-5 盛岡大附(岩手①/東北②)
〇5-3 日大山形(山形③/東北④)
●1-2 創成館(長崎①/九州①)
※●3-4 中京大中京(愛知①/東海①)
夏 10勝8敗
※01/02/07/08/11/14/16/19年
〇13-2 市静岡(静岡/東海)
〇3-0 前橋工(群馬/関東)
●3-4 松山商(愛媛/四国)
〇6-0 拓大紅陵(千葉/関東)
〇3-0 海星(長崎/九州)
●3-7 智辯和歌山(和歌山/近畿)
〇12-2 尽誠学園(香川/四国)
〇5-2 仙台育英(宮城/東北)
●0-6 帝京(東京)
〇5-4 近江(滋賀/近畿)
●4-5 報徳学園(兵庫/近畿)
〇2-1 鶴岡東(山形/東北)
〇9-4 横浜(神奈川/関東)
●6-7 作新学院(栃木/関東)
●4-10 明徳義塾(高知/四国)
〇6-1 出雲(島根/中国)
●2-5 鳴門(徳島/四国)
●8-10 八戸学院光星(青森/東北)
【大阪桐蔭】初戦…18勝1敗
北海道…1勝1敗(初戦①)
東北…7勝2敗(初戦①)
関東…15勝1敗(初戦⑥)
東京…3勝1敗(初戦②)
北信越…5勝1敗(初戦②)
東海…5勝4敗(初戦①)
近畿…5勝0敗
中国…4勝0敗(初戦③)
四国…4勝1敗(初戦①)
九州…8勝0敗(初戦②)
春 25勝6敗(優勝3回)
※04/07/10/12/13/15/16/17/18/20年
〇5-0 二松学舎大附(東京①)
●2-3 東北(宮城①/東北①)
〇11-8 佐野日大(栃木①/関東②)
●1-2 常葉菊川(静岡①/東海①)
〇9-3 東海大望洋(千葉②/関東④)
●2-6 大垣日大(岐阜①/東海①)
〇9-2 花巻東(岩手①/東北④)
〇5-3 九州学院(熊本①/九州②)
〇3-2 浦和学院(埼玉①/関東①)
〇6-1 関東第一(東京①)
〇7-3 光星学院(青森①/東北①)
〇10-1 遠軽(北海道▲)
●4-5 県岐阜商(岐阜①/東海①)
〇8-0 東海大菅生(東京①)
〇4-1 八戸学院光星(青森①/東北④)
〇5-3 常総学院(茨城①/関東④)
〇9-0 土佐(高知③/四国④)
●1-4 木更津総合(千葉①/関東①)
〇11-0 宇部鴻城(山口①/中国①)
〇11-8 静岡(静岡③/東海①)
〇4-2 東海大福岡(福岡②/九州②)
〇2-1 秀岳館(熊本①/九州④)
〇8-3 履正社(大阪②/近畿①)
〇14-2 伊万里(佐賀/九州▲)
〇5-1 明秀日立(茨城①/関東②)
〇19-0 花巻東(岩手①/東北②)
〇3-2 三重(三重①/東海④)
〇5-2 智辯和歌山(和歌山①/近畿②)
※〇4-2 東海大相模(神奈川①/関東④)
夏 32勝5敗(優勝4回)
※02/05/06/08/12/13/14/17/18年
●3-5 東邦(愛知/東海)
〇9-7 春日部共栄(埼玉/関東)
〇8-1 藤代(茨城/関東)
〇4-1 清峰(長崎/九州)
〇6-4 東北(宮城/東北)
●5-6 駒大苫小牧(北海道)
〇11-6 横浜(神奈川/関東)
●2-11 早稲田実(東京)
〇16-2 日田林工(大分/九州)
〇6-5 金沢(石川/北信越)
〇7-5 東邦(愛知/東海)
〇7-4 報徳学園(兵庫/近畿)
〇9-4 横浜(神奈川/関東)
〇17-0 常葉菊川(静岡/東海)
〇8-2 木更津総合(千葉/関東)
〇6-2 済々黌(熊本/九州)
〇8-1 天理(奈良/近畿)
〇4-0 明徳義塾(高知/四国)
〇3-0 光星学院(青森/東北)
〇4-3 日川(山梨/関東)
●1-5 明徳義塾(高知/四国)
〇7-6 開星(島根/中国)
〇5-3 明徳義塾(高知/四国)
〇10-0 八頭(鳥取/中国)
〇5-2 健大高崎(群馬/関東)
〇4-3 三重(三重/東海)
〇2-1 智辯和歌山(和歌山/近畿)
●1-2 仙台育英(宮城/東北)
〇3-1 作新学院(栃木/関東)
〇10-4 沖学園(福岡/九州)
〇11-2 浦和学院(埼玉/関東)
〇5-2 済美(愛媛/四国)
〇13-2 金足農(秋田/東北)
【市和歌山】初戦…4勝2敗
北海道…0勝0敗
東北…0勝1敗(初戦①)
関東…2勝1敗(初戦②)
東京…0勝0敗
北信越…1勝0敗(初戦①)
東海…0勝0敗
近畿…0勝0敗
中国…1勝1敗(初戦②)
四国…1勝0敗
九州…0勝3敗
春 3勝3敗
※05/16/19年
〇6-5 常総学院(茨城②/関東④)
●3-5 神村学園(鹿児島①/九州④)
●0-6 南陽工(山口③/中国②)
〇3-2 呉(広島②/中国④)
〇6-2 高松商(香川①/四国①)
●3-4 習志野(千葉②/関東④)
夏 2勝3敗
※04/14/16年
〇11-6 宇都宮南(栃木/関東)
●4-8 聖光学院(福島/東北)
●1-2 鹿屋中央(鹿児島/九州)
〇8-2 星稜(石川/北信越)
●4-6 日南学園(宮崎/九州)
【神戸国際大附】初戦…2勝4敗
北海道…2勝0敗(初戦①)
東北…0勝1敗(初戦①)
関東…2勝1敗(初戦②)
東京…0勝1敗(初戦①)
北信越…0勝0敗
東海…0勝1敗
近畿…0勝1敗
中国…0勝0敗
四国…0勝0敗
九州…0勝1敗(初戦①)
春 3勝4敗
※01/05/10/17年
●2-5 市川(山梨②/関東④)
〇4-1 甲府工(山梨①/関東④)
〇4-0 駒大苫小牧(北海道①)
〇15-1 慶応(神奈川②/関東⑧)
●6-8 愛工大名電(愛知②/東海①)
●2-3 帝京(東京①)
●1-2 東海大福岡(福岡②/九州②)
夏 1勝2敗
※14/17年
●1-2 聖光学院(福島/東北)
〇5-4 北海(北海道)
●1-2 天理(奈良/近畿)
【天理】初戦…10勝7敗
北海道…0勝1敗
東北…5勝0敗(初戦④)
関東…1勝4敗(初戦①)
東京…0勝2敗(初戦②)
北信越…3勝2敗(初戦③)
東海…1勝1敗(初戦①)
近畿…1勝2敗(初戦①)
中国…3勝2敗(初戦①)
四国…0勝0敗
九州…4勝3敗(初戦④)
春 6勝8敗
※05/08/09/10/11/12/15/20年
〇4-0 柳ヶ浦(大分①/九州①)
〇19-2 一迫商(宮城/東北▲)
●2-5 愛工大名電(愛知②/東海①)
〇10-1 華陵(山口/中国▲)
●2-4 沖縄尚学(沖縄①/九州②)
●3-4 早稲田実(東京②)
〇8-0 大館鳳鳴(秋田/東北▲)
●0-1 北海(北海道①)
●3-9 健大高崎(群馬①/関東④)
〇7-2 糸満(沖縄②/九州②)
●1-3 健大高崎(群馬①/関東④)
※●2-4 広島新庄(広島①/中国④)
夏 12勝9敗
※03/04/05/06/09/10/12/15/17年
〇3-2 秋田(秋田/東北)
●3-7 聖望学園(埼玉/関東)
〇4-3 青森山田(青森/東北)
〇9-3 福井(福井/北信越)
〇6-1 浜田(島根/中国)
●3-10 東海大甲府(山梨/関東)
●3-7 国士館(東京)
〇7-5 本荘(秋田/東北)
●3-5 熊本工(熊本/九州)
〇15-1 南砺福野(富山/北信越)
●1-4 履正社(大阪/近畿)
〇3-1 宮崎工(宮崎/九州)
〇6-2 浦和学院(埼玉/関東)
●1-8 大阪桐蔭(大阪/近畿)
●2-3 創成館(長崎/九州)
〇6-0 大垣日大(岐阜/東海)
〇2-1 神戸国際大附(兵庫/近畿)
〇13-9 明豊(大分/九州)
●9-12 広陵(広島/中国)
【21世紀枠】県推薦校戦績ランキング
こんにちは。
今日は、過去に21世紀枠の県推薦を得た校の中から戦績の良い校をランキングにしていきたいと思います。
赤色…21世紀枠にて選出
緑色…一般枠にて選出
青色…地区推薦も選抜落選
▲…補欠
※〇内の番号は選出順
・地区大会準優勝
◎②八重山商工(沖縄3位/2006年)
◎②池田(徳島3位/2014年)
◎②米子東(鳥取2位/2019年)
◎②柴田(宮城3位/2021年)
4校とも一般枠が濃厚ではあったが、池田と柴田は決勝大敗によりどちらの枠で選出されるのかが話題となった。結局、地区推薦される事も無く一般枠で選出されたが、同地区に坂出/八戸西(いずれも地区ベスト8)がいて対抗馬も有力だった。八重山商工の年は同地区の一般枠で伊万里商も選出されており、県推薦2校が一般枠で選出される珍事も(地区推薦は地区初戦敗退の徳之島)。
・地区大会ベスト4(2001~2010年)
一関一(岩手2位/2004年)
八幡浜(愛媛2位/2004年)
金沢桜丘(石川1位/2006年)
◎④伊万里商(佐賀1位/2006年)
▲①華陵(山口3位/2007年)
◎④小城(佐賀1位/2007年)
▲②常葉橘(静岡3位/2008年)
華陵(山口1位/2008年)
利府(宮城1位/2009年)
▲②弘前学院聖愛(青森2位/2010年)
▲②岡豊(高知3位/2010年)
一般枠のボーダー校が集う中で、佐賀は2年連続で一般枠が濃厚な県優勝校を推薦。ちなみに、小城が一般枠で選出されてから佐賀からの一般枠での選出は無い。鳥取城北は補欠1位を経て8年後に一般枠で選抜初出場。華陵は2年連続の地区ベスト4と高い実力が評価された。金沢桜丘/利府は県優勝も合わさり、実力は一般枠に見劣りしない。
・地区大会ベスト4(2011年~)
◎③総合技術(広島3位/2011年)
◎④高崎(群馬2位/2012年)
▲①大社(島根1位/2012年)
▲②富山国際大附(富山2位/2018年)
◎③乙訓(京都1位/2018年)
古川(宮城2位/2019年)
富岡西(徳島3位/2019年)
北越(新潟1位/2020年)
一般枠で選出された3校の中で地区推薦を得ていたのは総合技術と高崎。総合技術は中国/四国の最終枠争いもあり一般枠と被るのは致し方無し。しかし高崎は、一般枠が濃厚な関東ベスト4での地区推薦という事もあり異論も出た。古川は先述した同県の利府とは異なり、準決勝でのコールド負けが決定打となり補欠にもかからなかった。北越も同様に準決勝コールド負け。富岡西は総合技術と同様の理由から21世紀枠での選出。
・地区大会ベスト8(2001~2005年)
日本文理(新潟1位/2001年)
▲①宇都宮工(栃木2位/2001年)
星城(愛知3位/2001年)
松江北(島根2位/2001年)
丹原(愛媛2位/2001年)
宜野座(沖縄1位/2001年)
大湊(青森3位/2002年)
土浦三(茨城2位/2002年)
静清工(静岡1位/2002年)
▲②彦根東(滋賀3位/2002年)
◎⑤三木(兵庫2位/2002年)
八幡浜(愛媛2位/2002年)
大分豊府(大分1位/2002年)
▲①賀茂(広島2位/2003年)
徳山商(山口1位/2003年)
▲②高知東(高知3位/2003年)
一迫商(宮城2位/2004年)
鯖江(福井4位/2004年)
春日部共栄(埼玉1位/2004年)
稲毛南(山口1位/2004年)
一迫商(宮城2位/2005年)
静清工(静岡1位/2005年)
相可(三重3位/2005年)
華陵(山口2位/2005年)
▲①佐賀西(佐賀1位/2005年)
5年区切りでも相当数の校が選出漏れしている。宜野座は21世紀枠の礎とも言える存在で、選抜でも3勝をあげベスト4入り。三木は近畿ベスト8の他3校がコールド負けという幸運もあり一般枠で選出/同地区の彦根東は7年後に21世紀枠に選出された。有名どころでは日本文理/春日部共栄の名前も。前者は5年後/後者は15年後に一般枠で選出された。山口は先述した華陵の前に、徳山商/稲毛南と県優勝校を推すも地区推薦ならず。
・地区大会ベスト8(2006~2010年)
真岡工(栃木2位/2006年)
長野日大(長野1位/2007年)
都留(山梨2位/2007年)
高松一(香川1位/2007年)
都城泉ヶ丘(宮崎1位/2007年)
大曲工(秋田1位/2008年)
富岡西(徳島2位/2008年)
水戸桜ノ牧(茨城2位/2009年)
山形中央(山形2位/2010年)
川島(徳島3位/2010年)
長崎商(長崎1位/2010年)
2007年/2010年と地区ベスト8から計4校が選出。長野日大/高松一/長崎商は激戦年に飲まれた形となった。富岡西は11年後に21世紀枠にて選出。
・地区大会ベスト8(2011~2015年)
東陵(宮城3位/2011年)
◎⑤前橋育英(群馬1位/2011年)
磐田東(静岡2位/2011年)
守山(滋賀2位/2011年)
城南(徳島1位/2011年)
金沢西(石川1位/2012年)
千葉英和(千葉1位/2012年)
小松(愛媛1位/2012年)
◎④宮崎西(宮崎2位/2012年)
池田(徳島3位/2013年)
▲②角館(秋田1位/2014年)
▲②坂出(香川1位/2014年)
早稲田佐賀(佐賀1位/2014年)
松戸国際(千葉2位/2015年)
岐阜総合学園(岐阜1位/2015年)
平田(島根2位/2015年)
21世紀枠での選出は城南のみ(地区ベスト4以上からの選出も無し)と、戦績が中々反映されない5年間に。前橋育英は2年後に選手権優勝で一躍名を馳せた。宮崎西は一般枠絶望の九州ベスト8からまさかの最終枠選出。東陵は3年後に一般枠/池田は翌年に一般枠/平田は5年後に21世紀枠でそれぞれ選出されている。
・地区大会ベスト8(2016年~)
▲②阪南大高(大阪3位/2016年)
出雲(島根3位/2016年)
小豆島(香川1位/2016年)
臼杵(大分1位/2016年)
八重山(沖縄1位/2016年)
横手(秋田1位/2017年)
小諸商(長野3位/2017年)
富山東(富山2位/2017年)
中央学院(千葉2位/2017年)
多治見(岐阜1位/2017年)
生光学園(徳島1位/2017年)
中村(高知1位/2017年)
由利工(秋田3位/2018年)
大垣西(岐阜3位/2018年)
法隆寺国際(奈良3位/2018年)
▲②生光学園(徳島2位/2018年)
秋田修英(秋田1位/2019年)
熊本西(熊本2位/2019年)
東奥義塾(青森3位/2020年)
磐城(福島3位/2020年)
金沢商(石川3位/2020年)
敦賀(福井2位/2020年)
近大高専(三重1位/2020年)
平田(島根2位/2020年)
城東(徳島3位/2020年)
八戸西(青森2位/2021年)
東明館(佐賀1位/2021年)
具志川商(沖縄2位/2021年)
ここ最近はかなり戦績が考慮されるようになっており、切れ目なく地区ベスト8から最低でも1校が選出されている。中央学院は落選した翌年に関東優勝で堂々と一般枠での選出を決めた。2020年は5地区が地区推薦を受けるハイレベルな争いとなり、それを物語るかのように交流試合でも活躍が目立った。去年の結果を踏まえ、今年も八戸西/具志川商の活躍に期待したい。
【選抜/近畿勢振り返り②】2005年~2009年
こんにちは。
昨日の続きです。
【2005年】6勝6敗
①神戸国際大附(兵庫1位)/ベスト4
〇4-1 甲府工③
〇4-0 駒大苫小牧①
〇15-1 慶応⑤
●6-8 愛工大名電①
②育英(兵庫2位)/初戦敗退
●0-1 東邦②
③天理(奈良1位)/ベスト8
〇4-0 柳ヶ浦①
〇19-2 一迫商(21世紀枠)
●2-5 愛工大名電①
④市和歌山商(和歌山1位)/2回戦敗退
〇6-5 常総学院④
●3-5 神村学園③
⑤大産大附(大阪3位)/初戦敗退
●0-2 愛工大名電①
⑥八幡商(滋賀1位)/初戦敗退
●1-2 羽黒①
昨年の近畿は兵庫決勝。当然ながら神戸国際大附/育英にかかる期待は大きかったが明暗が分かれた。最終的には両校とも愛知勢に土を付けられたものの、神戸国際大附は3勝/育英は未勝利と組み合わせの差も出たか。というのも、昨年の選抜準優勝の愛工大名電は近畿勢から2勝/今年は3勝を重ね優勝している。そういう意味では大産大附もまた、巡り合わせが悪かったと言える。天理も神宮優勝の柳ヶ浦を初戦で完封勝ちしているだけに、いかに愛工大名電が近畿の壁になっていたか。近畿大会準決勝のコールド負けで最終枠に下げられた八幡商は、選抜ベスト4の羽黒に1点差と力量不足は無かった。
【2006年】7勝6敗
①履正社(大阪3位)/初戦敗退
●0-1 横浜③
②智辯和歌山(和歌山1位)/2回戦敗退
〇4-0 伊万里商④
●7-10 岐阜城北①
③京都外大西(京都2位)/初戦敗退
●1-4 東海大相模④
④PL学園(大阪1位)/ベスト4
〇9-1 真岡工(21世紀枠)
〇1-0 愛知啓成②
〇4-1 秋田商①
●0-6 清峰①
⑤北大津(滋賀3位)/2回戦敗退
〇2-1 旭川実②
●3-6 日本文理②
⑥神港学園(兵庫1位)/ベスト8
〇4-0 南陽工③
〇2-0 成田①
●0-4 岐阜城北①
前年に引き続き大阪勢が選抜初戦で選抜優勝校との対戦に。近畿大会4試合で39得点と猛打をふるっていた履正社であったが横浜の前に完封負け。横浜は残りの4試合で53得点という事を考えると、互いにとっての山場であったに違いない。その履正社に府大会のお返しを受けたPL学園は選抜で再起。久々の選抜で3勝をあげ復権を印象付けた。神港学園は近畿大会コールド負け寸前からの選出で2勝をあげ、特に関東王者の成田に完封勝ちを収めたのは大きい。ただ智辯和歌山を含め東海王者の岐阜城北に近畿勢は2敗と、今年も「東海アレルギー」は払しょくしきれず。
【2007年】4勝6敗
①報徳学園(兵庫1位)/初戦敗退
●1-2 室戸③
②大阪桐蔭(大阪1位)/ベスト8
〇7-0 日本文理①
〇11-8 佐野日大②
●1-2 常葉菊川①
③北大津(滋賀2位)/初戦敗退
●4-7 大垣日大③
④市川(兵庫2位)/2回戦敗退
〇4-2 聖光学院②
●4-12 帝京①
⑤北陽(大阪2位)/2回戦敗退
〇1-0 鹿児島商④
●3-5 広陵①
⑥県和歌山商(和歌山1位)/初戦敗退
●4-6 熊本工①
大阪&兵庫勢から4校選出。本来であれば近畿ベスト8の東洋大姫路が6枠になる予定だったが地域性に泣かされ、代わりに初戦敗退の県和歌山商が選出された。しかしこの選考は、選抜での近畿勢の不振にかき消された。近畿優勝の報徳学園が四国準決勝でコールド負けを喫した室戸に接戦を落としたのを皮切りに、北大津/県和歌山商の公立勢も初戦敗退。大阪&兵庫の2位校も1勝止まりで、ベスト8に近畿勢は大阪桐蔭のみに。その大阪桐蔭も選抜優勝の常葉菊川に惜しくも及ばず。これで大阪勢は3年連続優勝校に敗れた事になり、東海勢へのリベンジも来年以降に持ち越された。
【2008年】12勝6敗1分
①東洋大姫路(兵庫1位)/ベスト4
〇4-1 一関学院③
〇1-0 八頭②
〇2-0 智辯和歌山④
●2-4 沖縄尚学②
②履正社(大阪1位)/3回戦敗退
〇3-2 下関商①
●5-7 聖望学園③
③平安(京都1位)/ベスト8
〇3-2 成章(21世紀枠)
△3-3 鹿児島工③
〇1-0 鹿児島工③
●0-8 聖望学園③
④智辯和歌山(和歌山1位)/ベスト8
〇12-4 丸子修学館②
〇2-1 宇治山田商③
●0-2 東洋大姫路①
⑤天理(奈良1位)/ベスト8
〇5-1 敦賀気比③
●2-4 沖縄尚学②
⑥北大津(滋賀1位)/3回戦敗退
〇3-2 東北①
〇2-6 横浜①
●0-2 長野日大①
近畿2府4県の1位校が選出される文句の付けようのない選考。名実ともに不足なしの近畿勢は選抜で計12勝を記録した。選抜ベスト8に近畿勢が4校残っていたが、勝ち上がったのは近畿対決を制した東洋大姫路のみ。この年に選抜優勝の沖縄尚学が、天理に続けて準決勝で東洋大姫路を破った。突出した戦績は残せなくとも、近畿6校のレベルの高さがこの年には凝縮されている。その最たる例として、6枠に選出された北大津が東北&関東王者に土を付け存在感を残した。その他として、近畿準優勝にもかかわらず3枠に下げられた平安/近畿ベスト4で2枠に上げられた履正社の両校とも聖望学園に敗れた。
【2009年】7勝7敗
①天理(奈良1位)/初戦敗退
●3-4 早稲田実②
②PL学園(大阪1位)/2回戦敗退
〇1-0 西条①
●1-2 南陽工②
③金光大阪(大阪2位)/初戦敗退
●10-11 倉敷工①
④福知山成美(京都1位)/2回戦敗退
〇5-2 国士館①
●0-1 清峰①
⑤箕島(和歌山3位)/ベスト8
〇4-3 開星③
●2-8 清峰①
⑥報徳学園(兵庫1位)/ベスト4
〇2-0 高崎商③
〇15-2 今治西②
〇6-5 中京大中京①
●1-4 清峰①
●4-5 習志野②
近畿ベスト8は⑤/⑥以外に大阪桐蔭と東洋大姫路。大阪桐蔭は地域性/東洋大姫路は準々決勝コールド負けの報徳学園との比較で落選した。当選した箕島は久々の選抜で2勝をあげ選抜ベスト8/報徳学園は3勝をあげベスト4と、物議を醸した選考は大正解と言えるだろう。その反面、近畿上位4校は計2勝と不発。特に大阪桐蔭を弾いてまで、近畿大会で好成績を残した大阪勢が伸び悩んだ。近畿待望の初21世紀枠である彦根東は、関東準優勝の習志野に激戦。今後の近畿からの選出に期待を抱かせた。偶然にも選抜優勝の清峰への3敗を含め、天理以外は公立校に敗戦。近畿含め公立が主役の年となった。
【選抜/近畿勢振り返り①】2000年~2004年
こんにちは。
今日は2000年以降の選抜の近畿勢の成績を5年ずつ振り返っていこうと思います。
※〇内の数字は枠順
【2000年】8勝7敗
①育英(兵庫1位)/初戦敗退
●6-10 国学院栃木②
②鳥羽(京都1位)/ベスト4
〇7-2 埼玉栄⑤
〇8-6 長野商②
〇12-5 明徳義塾②
●1-11 東海大相模①
③上宮太子(大阪1位)/初戦敗退
●3-9 明徳義塾②
④東洋大姫路(兵庫3位)/2回戦敗退
〇4-1 秋田経法大附②
●2-3 東海大相模①
⑤東海大仰星(大阪3位)/初戦敗退
●2-5 柳川①
⑥智辯和歌山(和歌山1位)/準優勝
〇20-8 丸亀③
〇9-6 国士館①
〇1-0 柳川①
〇10-2 国学院栃木②
●2-4 東海大相模①
⑦橿原(奈良2位)/初戦敗退
●4-8 北照①
近畿大会では大阪/兵庫勢が好調で、計4校が出場するもまさかの1勝のみ。その1勝をあげた東洋大姫路は、敗れた試合も選抜優勝の東海大相模に1点差と意地を見せた。育英に1点差で惜しくも近畿大会準優勝に終わった鳥羽は選抜で3勝。こちらは東海大相模に大敗を喫してしまったものの、強力打線で爪痕を残した。鳥羽以上の強力打線ぶりを見せつけた智辯和歌山は、近畿大会初戦敗退からのサプライズ選出。地域性/力量を見込んでの選出は物議を醸したが、選抜準優勝という結果で証明した。それでも決勝では東海大相模に屈し、全体として関東勢に押された印象は拭えない。
【2001年】5勝7敗
①鳥羽(京都1位)/2回戦敗退
●2-3 関西②
②関西創価(大阪1位)/ベスト4
〇8-1 東北①
〇6-1 水戸商②
〇5-4 尽誠学園①
●1-2 常総学院①
③浪速(大阪3位)/ベスト8
〇7-6 福井商②
〇2-1 小松島②
④神戸国際大附(兵庫1位)/2回戦敗退
●2-5 市川③
⑤智辯学園(奈良1位)/2回戦敗退
●2-5 桐光学園④
⑥南部(和歌山1位)/2回戦敗退
●7-8 常総学院①
⑦姫路工(兵庫3位)/2回戦敗退
●5-8 日大三①
近畿大会ではベスト8に大阪3校目となる大阪桐蔭がいたが地域性により落選。残るベスト8の3校が自動的に選出されるも選抜では全敗/大阪勢は計5勝と、地域性が裏目に出た選考となった。前年の選抜ベスト4である鳥羽は近畿大会の成績を1つ上げ、期待も大きかったが白星は無し。その鳥羽に近畿大会決勝で完敗した関西創価が3勝でベスト4/府大会で関西創価に完敗した浪速が2勝でベスト8と、前年奮わなかった大阪勢が近畿の希望となった。ちなみに大阪桐蔭は府大会でPL学園を下し、関西創価に5-6の1点差。また、前年に引き続き関東勢に4敗と力量差が埋まらなかった印象が残る。
【2002年】6勝5敗
①報徳学園(兵庫1位)/優勝
〇3-2 日大三①
〇5-3 広陵②
〇7-5 浦和学院②
〇7-1 福井商①
〇8-2 鳴門工③
②金光大阪(大阪1位)/初戦敗退
●4-7 明徳義塾②
③平安(京都1位)/初戦敗退
●1-7 浦和学院②
④智辯和歌山(和歌山1位)/初戦敗退
●2-7 関西①
⑤三木(兵庫2位)/初戦敗退
⑥大体大浪商(大阪2位)/2回戦敗退
〇5-4 二松学舎大附②
●2-3 鳴門工③
前年の県&近畿&神宮の3冠で、選抜の優勝最有力にあげられていた報徳学園。初戦から日大三との「事実上の決定戦」を制すると、決勝では選抜の当落線上から選出され勝ち上がってきた鳴門工を下し見事に優勝した。同県の三木は県大会で報徳学園に0-9と完敗。近畿大会ベスト8の中で唯一の非コールド校であったが、21世紀枠校相手に初戦敗退。一方で大体大浪商は報徳学園にコールド負けからの選出であったが、近畿勢では報徳学園以外で唯一の1勝/鳴門工に1点差と光明。近畿大会決勝で報徳学園に3-5と競った金光大阪も初戦敗退だった結果もまた、報徳学園の強さを際立たせた。
【2003年】10勝6敗2分
①平安(京都3位)/ベスト8
〇4-0 宇部鴻城③
〇3-2 中京①
●0-3 横浜①
②智辯和歌山(和歌山3位)/ベスト8
〇6-5 東邦④
〇7-6 浦和学院②
●0-13 徳島商①
③斑鳩(奈良1位)/2回戦敗退
〇2-1 柏崎(21世紀枠)
●0-6 明徳義塾②
④東洋大姫路(兵庫3位)/ベスト4
〇4-2 岡山城東①
〇3-0 鳴門工③
△2-2 花咲徳栄③
〇6-5 花咲徳栄③
●1-5 広陵②
⑤近江(近江1位)/ベスト8
〇4-3 宜野座②
〇4-0 愛工大名電③
●2-4 広陵②
⑥近大附(大阪1位)/2回戦敗退
△5-5 遊学館①
●8-16 遊学館①
近畿ベスト4に府県3位が3校/地域性で初戦敗退の近大附がまさかの逆転選出など、選抜前から話題を呼んだ近畿勢は選抜ベスト8に4校が残る当たり年となった。中でも東洋大姫路は昨年の選抜準優勝の鳴門工を破るなど唯一の3勝。平安/智辯和歌山/近江は準々決勝で敗れたものの、前評判の高い相手に白星を重ねた。快進撃とは裏腹に、近大附は北信越王者の遊学館に16失点で初戦敗退により選考に?マークがつく結果に。それを差し引いても、数年不振が続いた近畿勢の盛り返しを予感させる結果となった事は間違いない。
【2004年】5勝6敗
①大阪桐蔭(大阪3位)/2回戦敗退
〇5-0 二松学舎大附①
●2-3 東北①
②社(兵庫3位)/ベスト4
〇5-1 福井②
〇2-1 鵡川①
〇9-7 福岡工大城東①
●2-3 愛工大名電①
③立命館宇治(京都1位)/初戦敗退
●4-5 愛工大名電①
④斑鳩(奈良1位)/初戦敗退
●0-5 福岡工大城東①
⑤報徳学園(兵庫2位)/初戦敗退
●2-3 東海大山形②
⑥八幡商(滋賀1位)/2回戦敗退
〇4-3 常葉菊川③
●2-4 明徳義塾③
今ではお馴染みの大阪桐蔭は、昨年に近畿大会初優勝&神宮大会3試合で49得点の破壊力で選抜に挑むもダルビッシュの壁に阻まれ1勝止まり。代わって近畿の主役になったのは、選抜初出場となる公立の社だった。県大会では報徳学園/近畿大会では大阪桐蔭に敗れるも、選抜では3勝をあげ激戦区兵庫の新顔として頭角を現した。他の近畿勢は八幡商の1勝止まりと、以前の大阪&兵庫勢が目立つ傾向に逆戻り。ちなみにこの年に優勝したのは済美であり、関西勢との対戦が無い校が優勝するのは非常に珍しい。神宮で大阪桐蔭を下し優勝した愛工大名電は、関西勢からの2勝を含む準優勝。
【選抜決定】近畿7校おめでとうございます&昨秋戦績と選抜への期待まとめ
こんにちは。
まずは選抜出場が決定した32校おめでとうございます!2か月後の活躍を期待しています。今年に関してはその前に「無事に選抜が開催される事」を願ってやみません。
今回の記事では、32校の中でも近畿6校に絞って各校についてまとめていきたいと思います。他地区のまとめは後日予定しています。
【1枠目】智辯学園…3年ぶり14回目
県大会(奈良2位) 4勝1敗(32得点/14失点)
近畿大会(優勝) 4勝0敗(28得点/15失点)
〇5-3 郡山
〇12-2 平城
〇10-0 高田
〇3-1 奈良大附
●2-8 天理(奈良1位)
〇9-8 滋賀学園(滋賀1位)
〇8-3 龍谷大平安(京都1位)
〇4-1 市和歌山(和歌山1位)
〇7-3 大阪桐蔭(大阪1位)
・9年ぶりの近畿V&4府県1位から勝利
・県大会からの打線の成長著しい
・西村/小畠の両輪の安定感がカギ
5年ぶりの選抜Vに向けて、近畿Vというこれ以上ない戦績で昨秋を締めくくった。しかしながら県大会は初戦から古豪郡山に2点差の辛勝スタート。準決勝では昨夏敗れた奈良大附に競り勝ち近畿大会出場を決めたものの、宿敵の天理に決勝で完敗。天理のエース達から中盤以降打線が沈黙。西村/小畠も複数失点を防げず、近畿大会に向けて投打で課題を残した。
近畿大会では、初戦の滋賀学園には中盤までリードも、終盤の大量失点で延長戦の末に辛くも逆転サヨナラ勝ち。準々決勝の龍谷大平安には中盤まで接戦も、相手の継投を突く終盤の猛攻で突き放した。この2試合ではエース西村が完投。点は取られても逆転までは許さない粘り強さが光った。選抜を確実とした後の準決勝では1年から経験豊富な小畠が先発し、市和歌山を1失点完投と安定感を発揮。負けじと西村も決勝の大阪桐蔭戦では3失点完投と、1イニングに複数失点を許さず味方打線の流れを切らなかった。優勝以上に試合を重ねるごとに内容が良化した点が、選抜でも大きな期待を抱かせる。
打線では、近畿大会決勝にクリーンナップだけで7安打6打点2本塁打(前川/山下/三垣)を記録したように中軸の爆発力は相当なものがある。県大会ではその爆発力が鳴りを潜めていただけに、近畿大会の好投手を次々と攻略できたのは自信になるだろう。どちらかといえば不安は投手陣か。県大会から見ても完封は1試合のみと、失点は少なくとも完璧に抑えた試合は少なかった。また、近畿大会では全試合完投と継投無しで勝ち上がってきたが、選抜では左の西村/右の小畠をどう使い分けるのかも注目したい。
【2枠目】大阪桐蔭…2年連続12回目
府大会(大阪1位) 7勝0敗(81得点/7失点)
近畿大会(準優勝) 3勝1敗(34得点/16失点)
〇8-1 渋谷
〇10-0 近大附
〇24-0 千里
〇8-1 箕面学園
〇15-1 興国
〇8-3 履正社
〇8-1 東海大仰星(大阪2位)
〇8-0 長田(兵庫3位)
〇11-4 天理(奈良1位)
〇12-5 京都国際(京都3位)
●3-7 智辯学園(奈良2位)
・内容面において昨秋は全国屈指の数字
・選手層の厚さから選手起用にも注目
・投手の軸を作りたいところ
昨秋の2年連続近畿大会準Vという功績は素晴らしくもあり、大阪桐蔭からすると勝ち切れなかった印象も残る。それでも内容面で一昨年の秋よりも充実した事から、多くの選手を起用できる幅が広がった事は選抜に生きてくるだろう。府大会は5試合をコールド勝ちの後に準決勝で履正社と組まれるも快勝、決勝でも東海大仰星に快勝した事で内容面でも文句のつけようがない優勝を飾った。得失点差はもちろん32校中トップである。
府大会の終盤ではエース松浦が連投する試合が続いたものの、近畿大会で完投は1試合のみ。初戦の長田相手に5投手の継投を試したように、連投耐性は府大会で確認済みと感じさせる投手起用となった。しかし、松浦は準々決勝の天理/決勝の智辯学園にそれぞれ4失点と精彩を欠き、2番手となる関戸も制球に課題を残した。両輪の不安とは裏腹に竹中/西川が台頭し、1年の川井も経験を積めた事で投手陣の争いは激化。春にどの投手が伸びてくるか非常に楽しみである。投手陣同様に野手陣も1試合ごとのスタメンの面々の変化が大きく、投打においてまだまだ発展途上である。
野手陣においては3試合コールド勝ちの猛打が光ったが、無得点の回は29回/19回。畳みかける攻撃は健在も、智辯学園と比較すると粗さがあったように感じる(智辯学園は35回/18回)。決勝で3安打と好調だった野間が出てクリーンナップで返す構図に加え、6番に座った花田は準決勝に満塁弾を放つなど下位打線でも一発がある。先述したように打線の組み方が流動的なため、選抜ではガラッと変わったオーダーになるかもしれない。何より過去のチームでも際立っていた秋から春への成長が大阪桐蔭の強さ。久々の甲子園での躍進に期待したい。
【3枠目】市和歌山…2年ぶり7回目
県大会(和歌山1位) 7勝1敗(54得点/18失点)
※新人戦は準優勝
近畿大会(ベスト4) 2勝1敗(5得点/5失点)
〇5-0 橋本
〇7-1 耐久
〇10-0 南部
〇6-3 智辯和歌山(和歌山3位)
●2-6 和歌山東(和歌山2位)
〇11-2 和歌山南陵
〇5-4 智辯和歌山(和歌山3位)
〇8-2 和歌山東(和歌山2位)
〇2-1 東播磨(兵庫2位)
〇2-0 智辯和歌山(和歌山3位)
●1-4 智辯学園(奈良2位)
・大会No.1の呼び声高い小園は安定感抜群
・接戦の強さが際立つ
・小園一辺倒にしない打線の奮起が不可欠
2年前の選抜ではベスト8。当時の1年生投手である岩本の後を継ぐように、昨秋は新エース小園が好投を重ねた。特に新人戦/2次予選/近畿大会と智辯和歌山に計3勝と県内のライバルに力量差を示した。この3試合が小園を大きく成長させた事は間違いない。中でも2次予選では4失点完投と終盤の打線爆発に助けられたが、近畿大会では2点のリードを守り切り完封。近畿大会準決勝ではリリーフで登板し智辯学園に得点を許さなかった。
結果的に近畿大会3試合で小園の失点は東播磨の1点のみ。準決勝で先発から外れたのも、絶対的な存在故に日程の詰まる選抜で2番手以降の投手の目途を立てたい思惑があったからであろう。その為、準決勝では1年生投手の米田が先発したものの2回までに4失点と不安定な投球。米田は近畿大会出場を既に決めている県大会決勝でも先発を任されていたが、この試合も2回までに2失点。この点は春に向けての明確な課題である事に違いない。ちなみに2年前の選抜では先述した岩本と柏山の2枚看板で2勝している。近年の高校No.1投手である奥川や中森同様に、小園を支える投手の台頭が待たれる。
打線は小園とバッテリーを組む旧友の松川が4番に座る。少ない得点でも小園が守り切る勝ちパターンが近畿大会でも機能していたが、それにしても3試合でわずか5得点と大会を通じて好投手を打ちあぐねた印象は否めない。県大会では5得点以上が負けた1試合を除いて続けていただけに、このままでは小園頼みのチームになりかねない。小園の起用も勿論の事ながら、それ以上に打線の奮起を期待したい。
【4枠目】京都国際…初出場
府大会(京都3位) 5勝1敗(38得点/7失点)
近畿大会(ベスト4) 2勝1敗(15得点/20失点)
〇9-2 京都廣学館
〇10-0 洛西
〇4-0 洛東
〇11-0 京都外大西
●1-3 龍谷大平安(京都1位)
〇3-2 東山
〇4-3 和歌山東(和歌山2位)
〇6-5 神戸国際大附(兵庫1位)
●5-12 大阪桐蔭(大阪1位)
・府大会では投/近畿大会では打が躍動
・投打で軸の1年生投手の成長に期待
・初の選抜でどこまでやれるか
3年前の近畿大会では、兵庫1位/近畿準Vの明石商に6-4と惜しくも初戦敗退。奇しくも去年の近畿大会準々決勝は、同じく兵庫1位の神戸国際大附だったが競り勝って初の選抜出場を決めた。府大会では3位に終わったものの、負けた試合は龍谷大平安に2点差と僅差だった事が3位決定戦にも生きた。近畿大会進出の主因は、6試合で7失点という投手陣の安定感だろう。参考までに大阪桐蔭が府大会7試合で7失点である。
近畿大会ではその大阪桐蔭に12失点を喫して7回コールド負けに終わったが、5回終了時までは3-0とリードしていた。この試合で先発した平野は5回まで大阪桐蔭打線を1安打に抑え、打っては3安打と投打で軸になった。平野の後を投げたエース森下は炎上してしまったが、2勝した試合でいずれも完投。2試合とも1点差というギリギリの展開を凌ぎ切る精神的な強さがある。驚くべき事にこの2人はまだ1年生であり、春にどれだけ成長したかが楽しみな存在である。
打線は府大会以上に存在感を見せた。特に、神戸国際大附/大阪桐蔭と近畿トップクラスの投手陣から計11得点。神戸国際大附はエース阪上が先発しない想定外もあったが、中辻を1回でノックアウト。大阪桐蔭もエース松浦が先発しなかったが、川井を3回途中でノックアウトと序盤の立ち上がりをしっかり捕らえる力がある。その中心にいるのは先述した森下/平野の1年生コンビ。5番の辻を含めクリーンナップは全員1年生という構成である。初選抜に注目の1年生が揃う魅力たっぷりのチームが、まずは選抜初勝利を目指す。
【5枠目】神戸国際大附…4年ぶり5回目
県大会(兵庫1位) 8勝0敗(48得点/5失点)
近畿大会(ベスト8) 1勝1敗(10得点/8失点)
〇8-1 神戸高塚
〇10-0 須磨学園
〇6-0 三田学園
〇2-1 神戸第一
〇4-2 社
〇6-1 神戸弘陵
〇10-0 神戸村野工
〇2-0 東播磨(兵庫2位)
〇5-2 近江(滋賀2位)
●5-6 京都国際(京都3位)
・好投手集う近畿の中でも目を引く投手力
・準々決勝だけでは力量は測れない
・強豪校との対戦が少ない気も
準々決勝は2回が終わった時点で神戸国際大附は6点のビハインド。兵庫2位/兵庫3位の初戦敗退で、どんなに地域性で有利でもコールド負けとなれば一気に立場が下がる展開だったが結果的には1点差まで詰めた。エース阪上の先発回避/中辻の炎上という逆境から立て直したのはチーム力の高さを証明している。
元々、県大会を通じて3失点以上を喫したのはこの試合のみ。阪上/中辻の2枚看板で、長丁場の県大会において1試合も炎上することなく抑えきった。一方で近畿大会の常連である明石商/報徳学園とは組まれず。近畿大会でも近江/京都国際と組まれたものの、近畿ベスト4と比較するとやや対戦相手に恵まれた感も。敗れた京都国際が京都3位/次戦で大阪桐蔭にコールド負けした事も選考前から実力に疑問符が付く要因となっていた。しかしながら、1試合で力量を測るのは勿体無い。阪上が万全ならというたられば込みにはなるが、選抜では安定した投球を披露してくれそうだ。
打線でも阪上が軸となる。登板しなかった準々決勝は中堅で出場し1安打1打点/初戦では2安打と3番としての役割を果たした。阪上の後ろを打つ西川も2試合で4安打3打点と、この2人の前に1番の能登原が出塁する攻撃パターンが機能。特に打線に穴も無く、それ以上に投手陣が充実している事が攻撃のリズムを生んでいる一因だろう。チームカラーとしては市和歌山に似ていると感じるが、打撃ではこちらが上とみる。投打のバランスも近畿ベスト4と比較しても遜色無い。
【6枠目】天理…2年連続25回目
県大会(兵庫1位) 5勝0敗(42得点/8失点)
近畿大会(ベスト8) 1勝1敗(6得点/12失点)
〇7-0 法隆寺国際
〇9-0 橿原
〇11-6 御所実
〇7-0 畝傍
〇8-2 智辯学園(奈良2位)
〇2-1 乙訓(京都2位)
●4-11 大阪桐蔭(大阪1位)
・今回の選考で最大のサプライズ最終枠
・県被り/コールド負け/6枠の選出は19年ぶり
・達の連投耐性は果たして
近畿のみならず全地区で見ても最大のサプライズ選出と言えるのではないだろうか。近畿でのコールド負けは県被り無しであるのを前提に選出された例はあるものの、今大会は智辯学園が優勝。いくら同県校が優勝したとはいえ、その智辯学園に近畿大会で対戦している龍谷大平安/近畿大会の成績で優る智辯和歌山の存在もあり、事前の天理の評価は人によって大きく異なっていただろう。
もともと県大会で天理は智辯学園に6点差の快勝。この試合も選考評価に大きく関係していることは間違いない。その中で、エース達がクローズアップされる機会が多かったが打線も好調。投打に充実した県大会を送った結果、得失点差は智辯学園が+18/天理が+34と大差がついた。唯一荒れた御所実との試合では達からの4投手の継投で失点が重なった結果であるが、畝傍から大阪桐蔭まで4試合連続完投と他投手を起用していく試合を作れなかったのは痛い。2年前の近畿Vの時にはエース庭野と決勝で先発した達の2枚看板だったが、連投となった大阪桐蔭との試合結果を考えると達以外の投手に不安が残る。
その試合の11失点が連投によるものと判断されたのも選出の一因ではあるが、日程の詰まる選抜終盤まで勝ち進むと連投が言い訳にならなくなり、軸がエース1枚のチームは投手起用に悩まされる事も少なくない。今年の近畿で言えば、市和歌山/天理/東播磨がその問題に直面しそうである。もっとも、その負担を軽くするには打線の援護が不可欠であり、この点では上記3チームの中で天理が優れている。達を含め2年前の近畿Vメンバーも残っており経験値は高い。また、完壁に抑えられた試合は乙訓との試合ぐらいで智辯学園/大阪桐蔭の投手陣も苦にしなかったのは自信になる。
県大会(兵庫2位) 7勝2敗(40得点/14失点)
※地区予選は初戦敗退で敗者復活戦へ
近畿大会(初戦敗退) 0勝1敗(1得点/2失点)
●2-3 小野
〇4-2 明石
〇11-1 西脇
〇3-1 加古川西
〇10-6 柏原
〇2-1 市尼崎
〇1-0 育英
〇7-0 長田(兵庫3位)
●0-2 神戸国際大附(兵庫1位)
●1-2 市和歌山(和歌山1位)
・鈴木の投球に大きな期待
・10年前の加古川北旋風を彷彿とさせる
・全国レベルの投手を打ち崩せるか
兵庫県勢としては長田以来となる21世紀枠での選出となった。その道のりは平坦では無く、昨夏の県大会で最後まで勝ち残り名をあげたものの昨秋の地区予選は黒星スタート。そこから敗者復活戦を勝ち上がり、市尼崎/育英と甲子園出場経験校を僅差で制した。新旧21世紀枠対決となった長田にはコールド勝ちを決め近畿大会出場。決勝で神戸国際大附には敗れたものの、大会通してエース鈴木の能力の高さが際立った。
近畿大会では初戦で敗れたものの、小園と鈴木の投げ合いはまさに全国レベルの試合を彷彿とさせた。学校評価もさることながら「全国レベルでも通用する」と感じさせるだけの投球が21世紀枠の決め手の一つとなったと言ってもいい。ところで東播磨の現監督は10年前の加古川北の監督でもあり、公立の注目エースがいる点は瓜二つである。加古川北は近畿大会で大阪桐蔭を完封でベスト8/選抜でも金沢/波佐見を連続完封でベスト8と、エース井上の活躍に注目が集まった。当時と比較するのは酷な話かもしれないが、鈴木も似たような注目を浴びるほどの投手であることは間違いない。
一方で打線は未知数。県大会の1試合平均得点は4点台と近畿6校と比較すると見劣りするが、秋から春にかけての成長に期待したい。